「照沼コレクション」展

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茨城県近代美術館にて
メディア: 版画

茨城県近代美術館では,平成19年度と20年度にわたり,県内在住の照沼毅陽氏から,版画作品331点をご寄贈をいただきました。これらは,照沼氏が街の画廊に足を運び,ご自身の目で作品を選んで買い求め,約30年をかけて蒐集した作品です。
 
照沼コレクションの核を成しているのは,静謐な詩情をたたえる清宮質文の木版画です。清宮は極めて少部数しか印刷せず,摺り色を変えたり,版木に手を加えたりもしたことから,今日では作品の入手が大変困難なことで知られています。また,戦争体験をもとに,戦後社会のゆがみを銅版画で表し続けている浜田知明,同じく銅版画で内省的な世界を描く秀島由己男の作品も多数含まれています。さらに,各版画コンクールの受賞作や,若手の作家も積極的にコレクションに加えているのは,彼らへの励ましの思いからであったと推察されます。
 
「照沼コレクション展」はご寄贈いただいたコレクションに加え,ご寄託作品もあわせた約270点の作品により開催いたします。好きな美術作品を身近に飾り,毎日鑑賞するというのは,美術愛好家にとっては最高の贅沢です。今まで,秘やかな楽しみとして自室を飾っていた数々の作品を,美術館という場で多くの方々に見てもらいたいという気持ちに至った照沼氏の思いを感じていただきながら,戦後日本の版画の歴史も通観できる「照沼コレクション展」をお楽しみ下さい。

[画像: 清宮質文「九月の海辺」昭和45(1970)年 木版ed.2/35 茨城県近代美術館蔵]

スケジュール

2009年04月22日 ~ 2009年07月05日

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