「一穂堂コレクション人形展」

銀座一穂堂サロン

終了しました

アーティスト

林駒夫、藤田美智子、吉野光宝、中田久美、成田順子、くら田たまえ、森翠風、森貴之、十四世面庄

一穂堂がコレクションしている人形は、子供の玩具の人形というより、もっと呪術的、宗教的な目的を持つ、神や仏像に近いような人形で、日本文化の美がそなわったものが中心となっています。

"人形を作る"という行為はとても神聖なことと考えられます。また、顔に目鼻口があるので、どうしても作り手の顔に似てしまい、その作り手の心の持ち方、生き様まで出てしまいます。それは、とても厳しい創作といえます。

今回は人間国宝・林駒夫氏の大きさ7cmのけし人形の高砂や藤田美智子氏の御所人形をはじめとし、市松人形の中田久美、彫刻のような成田順子、江戸の御所人形・吉野光宝、京・木彫人形の森翠風など美しい人形が並びます。

初節句で雛人形や五月人形を祝い贈る風習が今も続いているのは、古今、生まれた赤ちゃんの幸福を祈る大人の気持ちはずっと、ずーと引き継がれているのです。本展に登場する人形たち。その人形のお顔が長い日本の文化を伝え、語ってくれます。

スケジュール

2009年11月26日(木)〜2009年12月12日(土)