森川潔 「記憶の向こうに」
このイベントは終了しました。
銀座ニコンサロンにて
メディア: 写真
記憶とは曖昧なものごとの集積物でこれといって確証のないようなものなのではないだろうか。人は体を動かしながら経験したことは意外と覚えているという。それは痛みや喜び悲しみといった感情の起伏が深く脳の襞に刷り込まれて行くのと同時に肉体的な刺激が逆引きインデックスのように添えられるためだからだそうだ。
これらの写真は、作者が幾度も訪れたフランスとその周辺の国々を撮影したものである。ブラブラと散歩がてらに目につくものすべてを撮ったという。
渡欧するたび、何の目的もなく撮影されたフィルムは、いつの間にか山となり曖昧な記憶の集積物となった。ライトボックスの上で次々とコマを観察する行為は、まるで自分自身の記憶を辿る旅に酷似しているように思えてならない。中には、まったく記憶を呼び起こさないもの、逆に胸がキュンとなるほど強い思いが立ち上がってくるものなどが混在している。古いものは既に20年以上の年月が経ち、もうそこには存在していないかもしれない。
作者は、これらをプリントに仕上げながら写真というメディアの特性である記録することの問題を改めて考えてみようと思っている。モノクロ48点。
スケジュール
2010年02月17日 ~ 2010年03月02日
アーティスト
MyTAB コミュニティー
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