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「ドローイングとは何か」展

ギャルリー志門
終了しました

アーティスト

谷英治、向井三郎、山田和枝
多くのアメリカの美術館にはジャンル別の専門部署と専属キュレーターがいるが、その中に版画、ドローイング、写真といった部門があって、絵画や彫刻と一線を画している。わが国の美術には過渡的な形で写生やデッサンは存在したが、ドローイングという表現領域はなかった。今日言葉だけが一人歩きして、紙の上に描かれたものをみなドローイングと呼んでいるようだが、これはどうも日本だけの現象である。因みに「ドロー」(Draw)というのは、「引っ張る」「線を引く」という意味で、「ドローイング」と呼ばれる表現は普通「線描画」と訳され、鉛筆、コンテ、ペンなどで描かれた線の集積による絵画のことである。世界には「版画とドローイング」の国際コンペもあって、この方面の芸術活動は活発である。

西欧では15世紀末に活躍したドイツのデューラーを始め、数多くの銅版画家が見事な線描の極地を見せており、美術を志すものはみな一度は鉛筆やペンだけで豊かな絵画世界を作り上げたものである。一方型染めや木版画の伝統技法を背景に独自の進展を遂げた版画王国日本にはなぜ版画と密接な関わりを持って育ってきたドローイングが根付かなかったのか不思議でならないが、今からでも遅くないと今回の企画を立ち上げた次第である。

スケジュール

2010年8月19日(木)〜2010年8月28日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
会場ギャルリー志門
http://g-simon.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅A1出口より徒歩2分、東京メトロ日比谷線・丸の内線・銀座線銀座駅A3出口より徒歩5分
電話番号03-3541-2511
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