權 五信 + 朴 寶正 展
このイベントは終了しました。
表参道画廊にて
メディア: 絵画
「時間はその痕跡を残さず消えることはできない。なぜなら、時間は主観的な意味における精神的カテゴリーだからだ。われわれにとって生きられた時間は、時間のなかによこたわる経験としてわれわれの魂のなかに積もるものである。」と映画監督アンドレイ・タルコフスキーは自分の著書『映像のポエジア-刻印された時間』で述べています。
權五信は、このような時間を時間の痕跡であるとも言える「記憶のイメージ」で表現しています。われわれが本当にその時、その場でおきたことだと思い込んでいる過去の時間の記憶は、時間の流れや環境の刺激等によって「再構成された時間の記憶」であると考えられます。權五信は子供の頃の時間の記憶を引き出し、子供の頃の時間ではなく、新しい時間を作ることを試みています。そして、過去の作品から切り取ったイメージの部分を新しい作品の上に貼ることによって、更なる時間を作ります。
そして、朴寶正は、作家が作品の制作プロセスで経験する時間を、絵の具を用いて創り出す「層」として意識しています。その積み重ねにより、作品の画面は具体的なイメージはもっていないが、絵の具によって作品画面の質量感をもたらします。鑑賞者は、その作品を通じて作家が経験した時間を感じ取ることができます。
この二人の作品の融合は、「常にある時間」を各自の観点から解釈しています。そして、鑑賞者は、この二人の作品が展示されるギャラリーという空間に入ることによって、具体的なイメージの作品(權五信の作品)から時間を読んだり、抽象的に表現した作品(朴寶正の作品)を通じて、時間を感じたりすることができます。
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