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小林惠 「セイダッカ族・昭和の記憶 櫻と川中島 二つの村で」
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小林惠 「セイダッカ族・昭和の記憶 櫻と川中島 二つの村で」
ニコンプラザ東京
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アーティスト
小林惠
清国から割譲を受けた台湾統治は、幾多の小競り合いも武力で制圧しながら山地資源(木材、樟脳)を求めて原住民の居住区山間部に進展していった。植民地政策も順調に思えた1930年10月、中央部の高地・霧社で抗日事件が起こった。マヘボ社(部落)の頭目モーナ・ルダオ率いる武装した壮丁が警察派出所を襲撃、そして日本人学校の運動会に乱入し日本人134名を殺害した、いわゆる『霧社事件』である。
この一帯に居住するセイダッカ族は3群(タックダヤ・タウッア・トロック)に分かれ、その中のタックダヤ群(霧社周辺11社)のマヘボ社を含む6社が周到に準備して蜂起した。その理由は、日本人警察官への不満、労役不振などが要因だったといわれている。(警察官が、行政・教育すべて担っていた)
鎮圧には警察・軍隊が出動、空からは毒ガスが投下された。また蜂起した『兇蕃』を良く思っていない社の壮丁を『味方蕃』として、投降者とその家族の収容所を襲撃させ、殲滅をはかる『第二霧社事件』があった。蜂起6社の人口1236名中、残ったのは女・子供・年寄りでわずか298名だった(※)。抗日遺族は山を越えた川中島に隔離移住、蜂起6社の土地は『味方蕃』に褒賞として分配され、櫻(ホーゴ社)にはタウッア社の衆が移住した。
時代が過ぎ、太平洋戦争が勃発すると櫻、川中島からも多くの志願兵が皇軍兵士として南方へ出征した。
これらの記録は、移住地清流(旧川中島)部落と、かつてのタッグダヤの故郷だった春陽(旧櫻)部落を訪ねた、それぞれに語り継がれる歴史のシークエンス、日々の光景である。モノクロ約60点。
※)日本機関紙出版センター『抗日霧社事件の人々』トウ相楊著のデータ
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スケジュール
2010年8月10日(火)〜2010年8月23日(月)
開館情報
時間
10:30 〜 18:30
最終日は15:00まで
休館日
日曜日
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
備考
8/15(日)・16(月)休み
入場料
無料
会場
ニコンプラザ東京
https://www.nikon-image.com/support/showroom/tokyo/event.html
住所
〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー 28F ニコンプラザ新宿内
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アクセス
JR新宿駅西口より徒歩10分
電話番号
03-3344-0565
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