空蓮房アーティスト
ウィリアム・エグルストン、リー・フリードランダー、ゲイリー・ウィノグランド
写真少年は17歳、1979年、ニューヨークの地にいた。すぐさまに野望を秘めて暮らし始めた。ゴミと香水とジョイントの匂いが交錯し、Jazzが流れ、Sohoのカフェでは美術家達が集まり、裏のバワリー街にはホームレスが路上にたむろっていた。Leo Rubinfien師に学んだ。Western Romanticism。幼き時から見ていたアメリカの映画から学んだものなのか、少年自身がそういうアンテナを持っていたのか、その土地が持っている風土なのか、そして彼から学んだものなのか、言ってみれば害の無い穏やかな尚かつ心地の良い風に少年は踊っていた。シャッターの音も軽やかだった。John Szarkowski率いるMOMA軍団は少年にとっては憧れの華やかなボールルームだった。少年は足下を見た。仏教を見た。祖父の手伝いをした本堂での暗室作業の後に見た阿弥陀仏、その夢を見た。僧侶になり、LAに渡った。佛に会う喜びと共に NYでの楽しさの差異を味わった。写真は暗くなった。アメリカに渡って10年後、ホームシックになり、精神的病魔を携え日本に帰国した。父母が待っていた。養生をしながら顧みた。二つの喜びを得た事を。そしてその二つがここに同化し、今、少年は、やっと大人になった。そんな気がする。今回、その時代に目に触れた作品群を観照する。
※拝観はメールでのアポイント制
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