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日野田崇 「新しい筋肉」

イムラアートギャラリー|東京
終了しました

アーティスト

日野田崇
本展は、2009年個展「変形アレゴリー」以来、当ギャラリーでは2年ぶりとなったイムラアートギャラリー京都 での個展(2011年6月4日~7月23日)の巡回展となります。

セラミック・アーティストの日野田崇(1968年神戸市生まれ)は、1991年に大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コースを卒業し、現在は京都嵯峨芸術大学芸術学部の准教授です。

日野田は、陶土に日本のマンガやアメリカンコミックのような線や図形、絵をのせて作品を作ります。 作品は、造形、色、表面の図柄が混在しながらも共存しており、見る者は二次元(表面)と三次元(造形)の世界を往来します。
日野田の作品は、有機的なかたちと、マンガという親しみやすい題材によって見る者を容易に近づかせますが、 実は物語のない断片的な情報や、不気味にも見える図柄の集まりということに気づくと、我々は戸惑い、不穏さを感じます。 愛嬌と狡猾さが同居しているようなこれらの作品は、冷静に社会を見つめる作家の批判精神を代弁しているようにも見えます。

作品に描かれているように見える絵は、実はプラスチックシートを切り抜き、貼ってできた図柄であり、現在の日野田の制作には 欠かせない方法です。この、日野田の精巧なつくりこみが、作品に存在感と説得力を与えます。 また日野田は、展示空間も徹底してつくりこみます。作品同様プラスチックシートを巧みに切り抜き、展示空間の壁、床、天井に 計画的に時に自由に線や絵を描き(実際は貼る)ます。まるで作品から線や図柄が飛び出しているようにも見え、正に展示空間がひとつの世界となります。
このようにしてできあがる日野田の作品は「陶芸」という括りではおさまらず、あらゆる領域の往来を可能にしています。 このような作品や展示方法は国内だけでなく海外でも評判を呼び、欧米やアジアでのグループ展にも数多く参加しています。

本展は、「新しい筋肉」と題し、日野田のヴィジョンによるこの先の人類のカタチを表現した作品約5点を展示 予定です。今までにはない、紫や緑色を使用した作品も注目です。もちろん、プラスチックシートを駆使した インスタレーションを行います。

対談
日野田崇 x 小田島等
8月20日(土)18:00~

スケジュール

2011年8月6日(土)〜2011年9月3日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日
備考
夏期休廊:2011年8月12日(金)~8月16日(火)

オープニングパーティー 2011年8月20日(土) 18:00 から 00:00 まで

入場料無料
会場イムラアートギャラリー|東京
http://www.imuraart.com/
住所〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-15-6 あたり2-2F
アクセスJR線・京成線日暮里駅南口より徒歩10分、東京メトロ千代田線根津駅1番出口より徒歩12分
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