PASS THE BATON GALLERY 第15 回目は、チューリッヒのバッグブランド‘FREITAG’のFundamental line を様々な角度からフィーチャーした『フライターグのファンダメンタル』
1993 年、それぞれ商業ディスプレイやグラフィックデザインの世界で活躍していたマーカスとダニエルのフライターグ兄弟は、機能性と防水性に優れた丈夫なバッグを創ろうと画策していた。フライターグ兄弟は、当時彼らが住んでいたチューリッヒ市内のアパートの目の前にあったフリーウェイの分岐点を往来する色とりどりのトラックにインスパイアされ、使い古されたトラックタープ(幌)、自転車のインナーチューブ、廃車のシートベルトを使ったメッセンジャーバッグを自ら、彼ら自身のために創りだした。ひとつひとつがユニークなフライターグの初代モデルのバッグ「F13 TOP CAT」はこうやって彼らのアパートのリビングで産声を上げた。彼らは全く意図せぬかたちでバッグ界に新風を吹き込むこととなった。今でも、あの時と同じ分岐点から程近くのフリーウェイ脇の工場でデザイン、カッティング、パッケージングの工程が行われ、フライターグのバッグはつくられている。フライターグが日本に輸入されるようになって15 年が経過した。ヨーロッパのフリーウェイを縦横無尽に走り抜けたトラックの幌たちは、カタチ、役目、そして行き先を代えて、ここ遠く離れた日本でも、それとは違うそれぞれのスピードで、人たちの背中で楽しそうに揺られている。
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