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「武藤順九の宇宙 ―回帰―」展

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

武藤順九
江戸時代の僧・仙厓(せんがい)が禅画に描いた○△□の単純明快な形象――。ある哲学者は宇宙を表すもの、世界を構成する要素と解釈した。同様に宇宙の根源となる〈命のかたち〉をテーマに、イタリアと日本を拠点に創作活動を続ける画家・彫刻家の武藤順九氏が和光で4年ぶり、5度目となる展覧会を開催する。

ライフワークである彫刻「風の環(わ)」は、数億年前の命を閉じ込めた石の記憶を掘り起こし、柔らかな風のかたちに表現したシリーズ。バチカン市国のカステル・ガンドルフォ ローマ法王公邸、インドのブッダガヤにあるマハボディ寺院(世界遺産)、ネイティブアメリカンの聖地でもあるデビルズタワー国定公園と、各地の聖地に永久設置され、命の尊厳を人々に問う記念碑として存在感を放っている。

また、彫刻以外にも、墨と筆によるデッサン画、自然石に抽象画を描いた〈石彩〉、カンバスに石膏を塗り重ねた〈ネオフレスコ画〉など、独創的で多彩な技法を用いる氏だが、根底に流れる概念、表現したいテーマは常に変わらないと語る。「命のかたちや流れというものがあって、それがあちらからこちらに呼びかけてくるタイミングを待つ。それが出てこないと作品が完成しないのです」。

本展では、墨絵と彫刻をメインに、石彩・ネオフレスコ画など約60点が出品され、〈和〉をイメージした新たな世界観が提示される。また、ニューヨークに設置予定の「風の環 N.Y. 9.11慰霊モニュメント」が、ロックフェラー財団・ジャパンソサエティー(N.Y.)での8月末からの公開に先がけ、和光本館ショーウインドウに特別展示される。銀座から祈りのメッセージがいち早く発せられる。

会期中、武藤順九氏は連日来場予定です。また、武藤氏によるギャラリートークも予定しております。
3月13日(日)・19日(土) 各日ともに14:00-

[画像: 「風の環 ―二つの世界―」イタリア大理石 17×36×34cm]

スケジュール

2011年3月12日(土)〜2011年3月22日(火)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/exhibitions/256
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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