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清水明子 「季節の薫り 風にのせて」

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

清水明子
糸にこだわり、染色に妥協を許さず、さまざまな織りの技術と無限の広がりを秘める絣模様を自在に組み合わせて、モダンで個性豊かな作品を生み出す染織作家の清水明子さん。国画会を舞台に、絣の第一人者として地道な創作活動を続ける一方、昨年までの37年間、女子美術大学にて後進の指導に尽力してきた清水さんの、11年ぶり2回目となる個展が和光ホールで開催される。

大学卒業後、柳 悦孝氏に師事した清水さんは、民芸に根ざした染織の洗礼を受け、奄美大島や沖縄など絣の伝統の地で技術を磨き、それらを糧に新たな絣の表現を創出。デザインはもちろん、植物染料を主体とした糸染めから機織り、仕上げまでをすべて自身ひとりの手で行うことで、オリジナリティーあふれる作風を確立した。

作家活動の集大成であるとともに女子美術大学退職記念の意味合いも込めた今回の作品展。「柄の大胆さや余白の美をテーマに “今の時代に、モダンな感覚で着ていただける着物”を意識して制作しました」と語る。

訪問着「瑞祥」は、ひと味加えた優れた意匠と配色の妙で完成したインパクトのある一点。クールな印象が魅力の「霜野」は絣と斜めのぼかしの構成に、凛としたロートン織が映える着物。斜めの絵羽模様を効かせたモノトーンの「階(きざはし)」は、同じテイストの帯「階」とのコーディネートを楽しみたい逸品である。紫陽花をモチーフにした華麗な「花冠」など紬織りの着物27点のほか、地機(じばた)による色無地10点も出品される。地機とは経(たて)糸を腰で張り、織り手が機と一体となって織り上げる織機のこと。「手紡ぎの真綿糸を地機で織ることで、空気を織り込んだようなふんわりとした風合になります。風合が命ですから、あえて無地染めで仕上げました」。さらに、昼夜織の名古屋帯をはじめ多彩な帯20余点を出展。洒脱な絣と確かな織り技が和光ホールで輝きを放つ。

[画像: 清水明子 「瑞祥」]

スケジュール

2011年9月28日(水)〜2011年10月4日(火)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
備考
開場時間: 10:30〜19:00
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/exhibitions/275
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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