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「中村とうようコレクション」展

武蔵野美術大学 美術館・図書館
終了しました
当館は、わが国のポピュラー・ミュージック研究の草分けのひとりであり、音楽雑誌「ミュージック・マガジン」(1969年創刊)の初代編集長である音楽評論家、中村とうよう氏の所蔵されていた音楽関連コレクションのすべてを、2006年にご寄贈いただきました。その内容には、ジャズ、ポピュラー音楽、民族音楽を含む世界各国のSPレコード、LPレコード、文献、民族音楽など、幅広く網羅されています。

本展では、この中村氏のコレクションを通して、音とヴィジュアルが交差する新たな魅力を、美大ならではの視点で伝えたいと思います。特にLPレコードのジャケットは、1950年代から70年代にかけて、グラフィック・デザイナーたちが競って個性的なデザインを展開した表現の場でもありました。また、それに先行したSPレコードは、今では文化財として後世に伝えるべき音楽メディアの原点です。それらのレコードを聞くために作り出された蓄音機(オーディオ機器)も、音楽の歴史を伝えるのに欠かすことの出来ない道具であり、それらの在りし日の姿を顧みるのも、歴史の貴重な追体験となるはずです。そして、音楽を生み出すために作られた世界各地のさまざまな楽器は、先人の工夫の足跡を忍ばせてくれます。

現代ではインターネットを通じた音楽配信の普及に見られるように音楽メディアの形態が変化するなか、そのモノとしての魅力のあり方も変容していますが、この展示を通してその役目を終えたアナログ・レコード音楽を身近に体験できる機会を提供することや、民族の誇りを象徴すべく機能的に作り出された楽器の魅力に直に触れることは、作家を養成しモノを作り出す大学としては大きな意義のある試みであると思います。

なお本展は、造形研究センター近代デザイン研究プロジェクトの一環として、センターの客員研究員である中村氏自らが特別監修の立場でこれまでの研究成果をまとめて広く公開いたします。

スケジュール

2011年7月4日(月)〜2011年9月24日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
土曜日・日曜日・祝日は10:00〜17:00
休館日
水曜日
展示準備期間、入構禁止期間は休館
備考
休館日: 日曜日、祝日、8月7日(日)〜9月9日(金)。7月18日(月)と9月23日(金)は開館。土曜日と特別開館日は17:00閉館。
入場料無料
展覧会URLhttp://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/205
会場武蔵野美術大学 美術館・図書館
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/
住所〒187-8505 東京都小平市小川町1-736
アクセス西武国分寺線鷹の台駅より徒歩18分、JR中央線国分寺駅北口4番停留所より西武バス約25分 「武蔵野美術大学正門」下車、JR中央線立川駅北口5番停留所より立川バス約25分 「武蔵野美術大学」下車
電話番号042-342-6003
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