生方純一展

GALERIE PARIS

終了しました

アーティスト

生方純一

生方純一さんが、二科展に発表した石シリーズを主にして、個展を開く。　百号を越す大作がずらり並ぶから、壮観であろうこと、推察に難しくない。期待される。　この石シリーズ、生方さんによれば、時間（永遠）とか宇宙感とかを追求している間に行き着いたテーマとのこと。従ってこの石、地球上のそれと異なり、宇宙レベルの存在。重量感があっても無重力で、宙に浮き、遊泳もする。神秘な力学的、光学的作用が働き、割れたり、光ったり。穴開いたトルソに化けたりである。無機質の石、石、石だが、ドラマもあり、ロマンチックでもあるのだ。　ただしこの個展には出ていない今年の二科出品作は二百号もあって、人の形の石二体が、宙に吹き上げられている。人間臭が一層に濃いのだ。ならば次はさらに石離れが進み、テーマが変わるかも知れない。生方さんは、先のことで目下はまだ何とも言えない、と語っていたけれども。（美術評論家）

スケジュール

2011年11月21日(月)〜2011年12月4日(日)