「フェアリー・テイル~妖精たちの物語~」展

三鷹市美術ギャラリー

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多くの日本人にとって〈妖精〉はお伽話の住人です。しかしイギリスでは古くから伝承や民話に登場し、目撃談も多く語り継がれる身近な存在でした。こうした妖精達のことを研究する学問-「妖精学(Fairyology)」では、妖精の容姿・行動の分析に始まり創造・表現された妖精像まで、妖精に関わるあらゆる事柄を網羅しています。本展は妖精学の日本における第一人者、井村君江氏の旧コレクションを中心に、ヴィクトリア朝時代(1837-1901)の妖精にまつわる様々な作品をご紹介します。

妖精画が流行したヴィクトリア朝は、厳格な道徳観に支配された〈お堅い〉時代でした。産業革命を背景に発展した経済によってイギリスの都市化は急速に進みましたが、その反動として伝統や自然に回帰しようとする人々が現れます。彼らは妖精に新たな命を吹き込み、児童文学や印刷などの新しい分野に活躍の場を与えました。さらに、自由な想像力が発揮できる画題として様々な作家によって妖精の絵画が描かれました。妖精は超自然的な存在ゆえに当時の道徳的な制約から解放され、官能的な裸体姿で表現される事も珍しくありませんでした。妖精画は抑圧されていた人間の自由な創造性を投影する鏡ともいえるでしょう。

本展では絵画のほかに17-20世紀にかけて出版された挿絵本も見所のひとつです。日本でも人気の高い挿絵画家アーサー・ラッカムの作品をはじめ、シャーロック・ホームズの著者コナン・ドイルの叔父リチャード・ドイルの作品など約30点をご紹介します。ほかにも妖精画をデザインに用いたウェッジウッド社の陶磁器をはじめ、20世紀初頭、イギリス北部の町コティングリーで二人の少女が妖精を撮影したとして論争となった写真(「コティングリー妖精事件」)と関連資料も併せてご紹介します。

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スケジュール

2012年01月07日 ~ 2012年02月19日

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