NANZUKA UNDERGROUND 本展は、2x3mの大作「異界へと架けられた橋」を含む新作のペインティングの他、等身大サイズの立体作品及びドローイングなどからなる予定です。
本展「結び隔てる橋」は、橋が持つ特異な意味に寄せた田名網の強い関心からきています。「幼少の頃にみた、映画のワンシーンに出てくるさらし首と太鼓橋や、空襲の夜の死者と太鼓橋等、この奇異でドラマチックな取り合わせは、橋を隔てたこの世とは別の異界へと私を誘うのである」と語っている様に、田名網は幼い頃から橋と死の関連に着目し、この世とあの世を渡すクロスポイントとしての橋の謎について研究を重ねてきました。
赤い太鼓橋は、本展のメイン作品である2x3mの大作のペインティング「異界へと架けられた橋」の他、新作の立体作品においても主要なモチーフとして登場します。そして、これらの橋は必ず髑髏のキャラクターと共に登場します。「異界へと架けられた橋」では、赤い橋と一緒に田名網が親しんだアトムやポパイなど著名漫画のキャラクターが、その他に数々の畸形のスペクター、僧侶や少女のお化け、骸骨などが同居して描かれています。立体作品においては、ペインティングにも描かれている黄金に輝く赤子を抱いた骸骨姿の少女像が赤い橋の上を渡る姿が造形化されています。田名網は、暗い過去の体験も自身の性格によってポジティヴな表現に変換してしまうと語っていますが、ここに描かれた世界は、善も悪も、苦悩や恐怖でさえも超越した田名網にとっての究極の楽園なのです。
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