フィロズ・マハムド 「ラメンテーション」
オオタファインアーツ
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本展は、バングラディシュの伝統的なステンシル技法「ラヤパ」を用いた絵画と数種の種で表面を覆った立体作品で構成されます。絵画は、伝統絵画に見られる争いと悲しみのイメージを描いており、彫刻は昨年のあいちトリエンナーレで発表した現代的な戦闘機の模型「Sucker wfp21」の縮小サイズの作品「Fat boys」を複数展示しています。
展覧会タイトルの「ラメンテーション」は、戦争や衝突がいろいろなレベルで人々に与える深い悲しみや喪失感を意味します。キャンバスに描かれる人物像たちはいずれも戦争の渦中に置かれますが、とくにプラッシーの戦の物語は、インド史において英仏列強の代理戦争として位置づけられていつの時代も国家に翻弄される民の生活が印象的です。
彼の作品には出自であるバングラデシュの田舎で市井の人々が伝統的に使うステンシル技法で描く事で、母国の社会環境、階層と制限の存在とそれに対するラブアンドヘイトを私達に伝えてくれます。絵画作品は、17世紀ムガール帝国時代を舞台に繰り広げられたベンガル地方のナワーブ(太守)とイギリス東インド会社間の長い争い、プラッシーの戦を描いています。また新作の穀物に表面を覆われた戦闘機のインスタレーションは、権力に搾取される弱者(農民)と強者の対比を静かに訴えます。
[画像: Firoz Mahmud "Sucker-wfp21" 2010 (combat aircraft)]
メディア
スケジュール
2011年04月16日 ~ 2011年06月04日
12時から18時。4月29日〜5月5日休廊
オープニングパーティー 2011年04月16日18:00 から 20:00 まで
アーティスト
Reviews
Firoz Mahmud's "Lamentation in Two Lies" exhibition at Ota Fine Arts.
After the Bin Laden's death, I could not belive it makes the world more safer place.
メッセージは単純だ、しかし、やはり現代美術のひとつの大きな要素は軽い思いつきと哄笑にある。
http://j.mp/ihSGn9