草木の種を和紙に封じ込めた作品「SEED PROJECT」、戦後の問題を扱った「POST WAR」など郵便切手の形態を取り入れた作品や、オリジナル切手の作品を発表してきたことで、切手の作家としてよく知られる太田三郎の新作展です。あまりにも不穏な社会、またミクロな日常でのもの言わぬ人々の声。それらを誠実にみすえ,切手状に作品化した太田三郎のライフワークの一つである「POST WAR」シリーズ。中国残留日本人孤児の肖像切手作品POST WAR 50「私は誰ですか」を発表以来15年以上続くシリーズの新作展個展です。今回は、作家の住む岡山の地に今も残る空襲の遺跡をモチーフにした作品 「POST WAR 66 戦災痕」20点を出品します。