NADiff a/p/a/r/t(ナディッフ アパート)川俣正のごく初期のスナップ写真から厳選したオリジナル・プリントの展示をいたします。
現在、パリを拠点に国際的に活躍する現代美術作家・川俣正は 1982年に藝大大学院在学中にヴェネツィア・ビエンナーレに参加して以降、 ドクメンタほか多くの国際展を通じて、ワーク・イン・プログレスといわれる プロジェクト型の制作スタイルで高い評価を受けてまいりました。
その後も仮設、過程、通路などアートと社会とのコミュニケーションや交通に注目した プロジェクトを展開し、水戸芸術館や東京都現代美術館での大規模個展から 05年の横浜トリエンナーレの総合ディレクターを務めるなど、さらには、 2010年のポンピドーセンターでの「Carton Workshop」プロジェクトまで 国内外で多彩な活動をしております。
1970年代に撮影したスナップ写真はのちに<フィールド・スケッチ>と名づけられましたが、 実験的な意味合いや試行錯誤の渦中での「スケッチ」であったため、 永らくそのまま封印されていました。ただし現在の川俣の仕事の展開から振り返って見直せば、 その発想の原点や思想の本質がみごとに掴み取られており 注目すべきコンセプチュアルな写真作品群であることがわかります。
『フィールド・スケッチ』は、約700点のプリントから精選された 64枚づつ3つのセレクションで編集され、当時のプリントの退色や表面の擦りきずまで精緻に印刷したカードをボックスに収めた限定版のマルティプル作品集となりました。
3つのセレクションは、それぞれ室内の壁や天井や何の変哲もない一角を写した「宙吊りの部屋」、 街中で日常の何気ない物体を写した「ファウンド・オブジェクツ」、 光、あるいは境界をモチーフに撮影された「反射と透過」というように名づけられました。
ナディッフ・ギャラリーではこうして厳選された 当時のオリジナル・プリントを構成して展示いたします。
現在、並行して隅田川でのアートプロジェクト<東京インプログレス>が進行中の川俣正、 展示期間中にはトークイベントなども予定しております。70年代のファウンド・オブジェやそのほかの発想と試行錯誤の中から、 その後の川俣正の仕事の展開に想いを馳せることが出来るような写真群です。ミニマルでソリッドな美しさをたたえたその魅力を十分にお楽しみ下さい。
【川俣正 トークイベント】
2011年2月20日(日) 16:00〜17:30
スペシャル・ゲストを予定しております。
NADiff a/p/a/r/t 店内にて 入場無料(予約不要)
※先着30名様以降は立ち見となりますのでご了承ください。
まだコメントはありません