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「画廊からの発言 新世代への視点2011 大久保愛」展

ギャルリー東京ユマニテ
終了しました

アーティスト

大久保愛
大久保愛は1982 年東京生まれ。多摩美術大学油画科在学中に当画廊にて初個展を開催。その後東京を中心に作品を発表。今回は4 年ぶりの新作個展となります。大久保はこれまで、見知らぬ人が捨てたコンビニのレシート、落とされた電車カード、捨てられた名刺などを拾い集め、そこに残されたデータを自身でたどり、存在したであろう「ある人」の日常を、ある時は探偵のように、またはストーカーのようにまったく同じように追体験し作品にしてきました。大久保は見知らぬ人の気配を集め、その人がどのような生活をしているのか想像する行為がたまらなく好きだといいます。前回の個展では、街中に溢れ飛び交う音の中から日々見知らぬ人の声や物音を傍受し、それらを1枚ずつCD-ROMに録音し、会場内で再生させるインスタレーションを発表しました。電車のアナウンスからタクシーの無線、携帯電話の会話など、一瞬ただの雑音にしか聞こえない中から無防備にも様々な生活の音が撒き散らされ、私たちは知らず知らずの内に他人の生活を垣間見ているようです。今回の展示では、数年前から制作している薬を用いた立体作品を発表します。大学の女子トイレやいつも並ぶバス停などに落ちていた薬のカプセルや錠剤のパッケージ。大久保はそれらを採取し、その薬の効能や症状を調べ、それらを服用していたであろう人たちの生活や感情を想像し、きれいな立体作品へと作り上げていきます。その素材となる薬は蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、アレルギー性鼻炎、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症など。日常生活の裏側に潜む現代人の様々な感情と気配に大久保はそっと寄り添います。何気ない日々の生活から、ふと目をそらした瞬間に身の回りに溢れる人の痕跡は、今までにない別の景色を見せてくれるようです。

[画像: 大久保愛 「病からあなたを想う 蕁麻疹(慢性例を除く) 、湿疹・皮膚炎群の急性期及び急性増悪期、薬疹、アレルギー性鼻炎のあなたへ」(2010) 薬、カプセル、テキスト 8.0 x 8.0 × 7.6 cm]

スケジュール

2011年7月25日(月)〜2011年8月6日(土)

開館情報

時間
10:3018:30
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
会場ギャルリー東京ユマニテ
https://g-tokyohumanite.com/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩2分、都営浅草線宝町駅A3出口より徒歩2分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩2分
電話番号03-3562-1305
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