GALLERY SPEAK FOR一青窈やボニー・ピンク、キリンジ、オレンジ・ペコー、スチャダラパーなどのCDジャケットやビデオクリップを手がけ、また数々の雑誌や書籍のカバーワーク、広告ポスターで知られる伊藤桂司氏。その手から生み出される図像は怪しく美麗な発色を伴い、楽園というにはアシッド臭が濃厚で、タブーというには離れがたく甘美な味わいに満ちています。アナログなコラージュやドローイング、ペインティングは、コンピュータのグラフィックツールと相互浸食を繰り返し、バックボーンの全く異なる様々なマテリアルを彼の脳内世界で隣り合わせにさせて、新しいヴィジョンを生み出すのです。
シュルレアリスムやポップアートの潮流を現代のデジタル環境へと橋渡ししながら、死滅しかけているサブカルチャーの美意識を携えて、80年代以降の東京カルチャーシーンを常に刺激し続けてきたのが伊藤氏だと言えるでしょう。「FUTURE DAYS」などの作品集はその時々のグラフィック界に大きなインパクトを与え、原画や複製画はコレクターらの根強い人気を誇っています。
本展は、おもに雑誌や書籍など印刷物のために制作された伊藤氏のアーカイブを、インテリアとしての観点から厳選して紹介するものです。原画の他、インクジェットでの複製によるリサイズ作品も特別に制作し、展示・販売いたします。過去の展示ではスキップされていた作品も含め、技法に支配されず様々な着想を形にしてきた彼の創作世界に触れられる好機となるでしょう。また、本展はチャリティとしての開催要請に伊藤氏が応えた企画であり、売上げ金の一部は、NPO法人チャリティ・プラットフォームを通じて公益社団法人Civic Forceへ寄託し、東日本大震災の被災者支援活動に役立てられます。
【ギャラリートーク開催】
2011年4月29日(祝)18:00(~18:40)入場無料 予約不要
作品解説=伊藤桂司 聞き手=都築 潤
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