「種子のデザイン 旅するかたち」 展

LIXIL ギャラリー1 & 2

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いま地球上にある多くの植物が、子孫を残す手段として種子を作ります。日常生活のなかで目にする野菜や果物、穀類、あるいは街路樹や公園の草木に、われわれはあたりまえにその姿を見ることができ、さほど意識せず触れてもいます。しかし考えてみると種子は、食べられる果実をまとうもの以外にも、タンポポのように綿毛のあるもの、ひっつきむしのようにくっつくもの、ヤシのように繊維質で水に浮かび漂流するものなど、バラエティに富んだ形状をしています。どうしてこのような姿をしているのでしょうか。

本展では、私たちに身近なものから驚くような身なりをもつ世界のものまで、種子のかたちを、機能との関わりから考えます。その関わりとは?植物は、広く多様な環境に生き残るため、自身では動くことのできないかわりに、種子のかたちにさまざまな戦略を講じています。そして、風、水、火、動物、自力といった自然の力を利用して、次世代を残すという大きな役割とともに飛び立つのです。

種子たちが遠くに旅立つ手段として、一番多様性に富んでいるのは風に乗る方法です。グライダー発明の元になった、滑空する種子アルソミトラ、羽根つきのような羽根で回転しながら落下するフタバガキ、風に舞い水に浮く二段仕込みの散布方法をとるスカフィウムなどが一例です。水を利用するものには、マングローブの森で親木に守られて芽を出し、ほどよい大きさに育ったところで水の流れに乗り、根付く場所を探すオヒルギやメヒルギがあります。あるいは山火事の多いオーストラリアやニュージーランドでは火の力を借りるものもいます。何年もの眠りを経て、火事の発生とともに熱の力で目覚め、散布されるハケアやバンクシアなどがそうです。また、希少な自力散布の種子として、世界でもセイシェル諸島にしか生息せず、長径が30センチを越す、世界最大の種子フタゴヤシの迫力ある姿もユニークな存在です。以上のほか、身近な種子の中も、蝶のような翼をつけて浮遊するキリ、プロペラをつけて舞い降りるカエデなどは、風散布の工夫を見事に纏った形状でしょう。じっくり見るとトゲの先がフック型になっているオオオナモミは、一度動物にくっつくと離れません。

会場では、国内外から集められた種子100点以上の実物標本を、散布方法ごとにコーナーを設けてご覧いただきます。その他、細部に寄った写真、飛行映像などで、その生態とデザインの見事な融合をご紹介します。

メディア

スケジュール

2011年12月01日 ~ 2012年02月25日
年末年始休館:2011年12月26日(月)~2012年1月4日(水)

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Reviews

nanart: (2012-02-20)

種ってほんと無限のjumpができますよね。

小さな粒を見ているだけで、
現実とは違うイメージの世界に入れる気がします。

種はとってもよかったのですが、実際の成長後の写真もしくは発芽の瞬間や環境の写真があると、もっと良かった気がします。

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