artdish g(アーディッシュ ジー)はまぐちさくらこ作品のみどころの一つとして、色彩の美しさがあります。捕らえ所の無い画面構成の楽しさがあります。隣り合う色同士の間にある、小さくて大きい駆け引きと、小さな空間の中の物語り。そんな物語りの一つ一つが、近年になって現実味をおびて変化してきているようです。本展でも本人の身体よりも大きな、全身をつかって描けるキャンバス作品を好んで制作するようになっていますが、身の回りに起こる日々の憂いや刺激、心で感じる湿度の具合を自身の絵の中にただただ投影し、とうてい解決できない物事も描く事によって消化しようとより具体的になっている為、色彩も非常にリアルで鮮明な色使いへと、温度を持つ色となってきています。
モチーフとして登場する無数の人物や街並、洋服や食べ物、人生にまつわる物事の数々も、線や記号に現されつつあります。それは物語りから現実へ、絵と言葉の間のような単に読みを表す原始の表音文字のように起こった事を忠実に表す、はまぐちの中で無意識に取り決めたと思われる象形文字のようなものとして出現し始めました。
[画像: はまぐちさくらこ 「はい愛!」(2011) acrylic on canvas 31.8×41cm]
まだコメントはありません