千葉市美術館今回、「瀧口修造とマルセル・デュシャン」展の開催にあわせ、当館が所蔵する現代美術作品のなかから、「実験工房」のメンバーたちによる作品を展示します。
1951年11月、東京や大阪などで開催されていたピカソ展の関連行事として「ピカソ祭」が日比谷公会堂で催され、若い美術家や音楽家からなる芸術家たちの集団「実験工房」はこの中で創作バレエ「生きる悦び」を発表します。これが、グループとしてメンバーたちが取り組んだ初めてのこころみでした。グループ名は瀧口修造(1903-79)の提案によるものです。
以後、メンバーたちはコンサートや展覧会で協力し合い、あるいは外部からの依頼によって自分たちの技術や作品を提供しています。また、空間に対する関心や、新しい技術(テクノロジー)を自らの制作に取り入れようとする姿勢は、このグループが同時代の他の集団と一線を画する性格です。「実験工房」のグループとしての活動は、1950年代に集中していますが、その後もメンバーたちは互いに協力しながら新たな実験を続けています。
千葉市美術館ではこの造形部門に関わった美術家たちをわが国における戦後美術のパイオニアとして位置付け、折にふれて作品の収集を行っています。 国内外において「実験工房」の関心が高まっている今日、戦後美術を開拓した若い感性の魅力にふれていただければさいわいです。
展示作品作家:大辻清司(写真 1923-2001)、北代省三(絵画・立体造形・写真 1921-2001)、駒井哲郎(版画 1920-73)、福島秀子(絵画 1927- 97)、山口勝弘(絵画・立体造形 1928年生)
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