坂上チユキ「博物誌」

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アーティスト

坂上チユキ

東京国立近代美術館のemotional drawing展でもその驚くべき細密描写の水彩画が紹介された坂上チユキの10年ぶりの個展。坂上は寡作で、通常は一年に数枚の作品しか制作しない。今回はインク数色を用いアルシュ紙に昨年から今年にかけて一気に描き上げた30点を「博物誌」と名付け展覧会を開催。

坂上は水彩、岩絵具、インク、色鉛筆、水晶の粉等を用い小さい紙に作品を描く。太古の海の記憶のセルリアンブルーを基調に、プレカンブリア紀のさまざまな生物や、坂上が最も愛する生物である鳥類、古典音楽や万葉集などのモチーフを自在にちりばめて制作される小作品には無限の宇宙が描かれている。「博物誌」の作品にはそれぞれ架空の生き物と、その生き物を描写する架空の言葉が描かれ、全体が博物図鑑として展覧会が構成される。

[画像: 「東方の蝶は捕獲され、蒐集され、小さな箱の中で朽ちていく」(2010) インク 18x12cm]

スケジュール

2011年3月26日(土)〜2011年4月24日(日)