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「approach200 1964-2012」展

Gallery A4
終了しました
竹中工務店の季刊誌『approach』が発刊されたのは、1964 年(昭和 39 年)4 月。Spring(春)号が第一号となりました。同年 10 月に、戦後復興のシンボルとして東京オリンピックが開催されています。この年は焼け野原になった日本が、20 年足らずで国際イベントを開催できるほどの経済力や組織力を回復したことを国際社会に高らかに宣言した年でもあります。
創刊号『approach spring‘64』の 1 ページ目には、写真家石元泰博氏による「桂垣」がモノクロ写真で紹介されています。ともすれば自信を失いかけていた日本人に、日本文化に対する熱いまなざしと、何かに向かおうとする強い意気込みを伝えたいという想いを垣間見ることができます。一方、記事の第一号は SOM 設計のテネシー・ガス・ビルディングを日本語・英語併記で紹介しています。当時編集長の小川正は、創刊号で、その前形に『建築と社会』という小冊子があり、それを引き継ぎさらに充実させたものと位置づけることができると、編集後記に述べています。上質の文化や芸術を広く世界に紹介することによってよりよい社会創造に貢献しようという基本理念をここに見ることができます。なお、アートディレクションは若
き田中一光が担当しています。
さて、『approach』が取り上げてきた記事は大きく分けると 6 つのカテゴリーに分類することができます。「Design&Art」「Nature&Environment」「Life&Education」「History&Heritage」「For the future」「People」という、「建築」単体に絞らず広く社会や文化に関する事象に焦点を当ててきました。「建築」は人々の暮らしや歴史・文化・芸術などと切り離しては
成り立たない。『approach』編集の最大のポイントはここにあるのではないでしょうか。その後、約 50 年間にわたり発行され、今年の冬号(2012 年 12 月)をもって 200 号を迎えることになりました。この機会に、その半世紀にわたる編集・発刊の全貌を振り返り、果たしてきた役割や影響を振り返りたいと考えています。また今回の展覧会を通して、企業活動が果たすべき役割や、可能性を考えるヒントになればと思います。

スケジュール

2012年12月3日(月)〜2013年1月31日(木)

開館情報

休館日
日曜日、祝日
備考
土曜日、年末年始(12月28日〜1月3日)は休館
入場料無料
会場Gallery A4
http://www.a-quad.jp
住所〒136-0076 東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1F
アクセス東京メトロ東西線東陽町駅3番出口より徒歩3分
電話番号03-6660-6011
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