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「時計塔80年記念 傘寿 吉田美統展」

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

吉田美統
一面に広がる優しい金の輝き。細密で具象的でありながら高いデザイン性をもつ図柄の美。“釉裏金彩”の第一人者で重要無形文化財保持者(人間国宝)の吉田美統氏の作陶表現は、80歳を迎えた円熟期にありながら、実に果敢で生き生きとしています。
地色の色釉をかけた器の上に金箔を貼り、さらに透明な釉薬をかけて焼成する釉裏金彩。釉と釉の間に金をはさむことで、金の摩耗を防ぐと同時に、おさえた金の表情を得ようとする技法です。作陶過程の一番の難所は箔の扱い。「厚いものは通常の箔を5枚重ねた0.0005ミリの金箔を使います。作品にちょうどよい厚さ薄さを探り、繊細な箔をどう細かく切るか、一つ一つが試行錯誤でした」と吉田氏。厚さ違いの2種の金箔で濃淡や遠近など、すべてを表現すること。静電気や湿気に弱い箔を写実的な図案どおりに細かく切り抜き、曲面の器体にしわ一つなく美しく置くことの困難さもあります。
金泥を筆でほどこす金襴手とは趣を異にする、箔という〝面〟の表現。技を重ねた箔面の複雑な表情と、切り絵のような線の鋭さ。そのなかにも、大らかで優しさを湛えた作風は、吉田氏の人柄の表れといえるでしょう。

◆会期中、会場にて吉田美統氏によるギャラリートークを予定しております。
10月17日(水)14:00~

[画像: 吉田美統「釉裏金彩 牡丹唐草文花瓶」径30.7×高さ31㎝]

スケジュール

2012年10月13日(土)〜2012年10月22日(月)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/exhibitions/307
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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