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安世鴻 「重重 中国に残された朝鮮人元日本軍 『慰安婦』の女性たち」

ギャラリー古藤
終了しました

アーティスト

安世鴻
安世鴻 (アン・セホン)さんの写真『重重』は、中国で暮らす元「日本軍慰安婦」の女性たちを見つめた記録です。安さんの写真展は、今年の6~7月新宿ニコンサロンで選考委員会の決定を受け、安さんがニコン側から招かれる形で開催される予定でした。しかし、開催直前、ニコンは安さんの写真は「政治的だ」という理由から、中止を通告しました。安さんは、すぐさま東京地裁に仮処分 (施設使用権)申し立てをし、それが認められて当初の予定どおり写真展は開かれました。しかし、会場はものものしい警戒のなか、取材もトークイベントも写真集販売も一切許されないといった、異様なものでした。
安さんの写真に写っているのは、北京・上海・武漢に暮らす女性たちです。彼女たちは朝鮮半島から、見知らぬ中国の地に連れて来られ、日本軍「慰安婦」とされました。安さんが女性たちのもとに通うようになったのは2001年からです。シャッターを切ることが許されるまで7年かかったこともありました。安さんの写真は、多弁ではなく、静謐さをたたえています。印画紙は伝統の「韓紙」を使い、光沢を一切排除するなかで、水墨画のように人物が浮かび上がってくる、そんな作品です。ニコンサロン展示作品に加え、新たな写真も展示します。

[関連イベント]
- トークショー
8月31日(金) 19:00~20:00 安世鴻×土井敏邦 (ジャーナリスト)
9月1日(土) 18:00~19:00 安世鴻×中村梧郎 (フォトジャーナリスト)
9月2日(日) 18:00~19:00 安世鴻× (ゲスト未定)
9月3日(月) 19:00~20:00 辛淑玉 (在日3世)
9月4日(火) 19:00~20:00 樋口健二 (写真家)
9月5日(水) 19:00~20:00 西野瑠美子 (バウラック共同代表)
9月7日(金) 19:00~20:00 三井マリ子 (館長雇止め・バックラッシュ裁判元原告)
9月8日(土) 18:00~19:00 奥平康弘 (憲法学者)
9月9日(日) 16:00~18:00 安世鴻スライドトーク&ミニシンポ (永田浩三、綿井健陽、千田由紀ほか)

参加費: 1000円 (入場チケットお持ちの方は700円)
※ 各回先着40名/要予約。ご予約方法の詳細はHPからご確認下さい。

スケジュール

2012年8月28日(火)〜2012年9月9日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
備考
開場時間: 12:00~20:00 (最終日は16:00まで)、会期中無休
入場料300円、大学生以下無料
会場ギャラリー古藤
http://furuto.art.coocan.jp
住所〒176-0006 東京都練馬区栄町9-16
アクセス西武池袋線江古田駅北口より徒歩5分、西武有楽町線新桜台駅2番出口より徒歩6分、都営大江戸線新江古田駅A2出口より徒歩10分
電話番号03-3948-5328
関連画像

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