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ジョルジュ・バルビエ + ジャン=エミール・ラブルール 「アール・デコ、色彩と線描のイラストレーション」

練馬区立美術館
終了しました

アーティスト

ジョルジュ・バルビエ、ジャン=エミール・ラブルール
鹿島茂氏は、その執筆活動のみならず膨大な古書コレクションを所有するコレクターとしても知られています。練馬区立美術館では、昨年よりその愛蔵コレクションを連続して紹介する展覧会を開催しています。第2回にあたる本展では、アール・デコ期を中心に活躍した共にフランス、ナント出身の2人の画家ジョルジュ・バルビエとジャン=エミール・ラブルールを紹介します。

バルビエは、当時の代表的なモード雑誌の挿絵や多くの豪華挿絵本のみならず、映画や舞台の衣装デザインまでも手掛け、その活躍は挿絵画家の領域を飛び越えたものでした。最新のモードを纏った生き生きとした女性たちが印象的な「ガゼット・デュ・ボン・トン―芸術、モード、および流行」(1912-25)、バレエ・リュス(ロシア・バレエ)のパリ公演から受けた衝撃そのままに制作された「ヴァーツラフ・ニジンスキーのダンスを描いたジョルジュ・バルビエのデッサン」(1913)やギリシア趣味が結集した最高傑作とも言える「ビリチスの歌」(1922)など、しなやかな肢体表現と大胆な構図と躍動感、そして美しい色彩、バルビエの作品世界は現在もなお多くのファンを惹きつけています。

ラブルールは、バルビエのような色彩豊かな画面とは異なり、シャープな線描によって構成された多くの版画作品を制作しました。当初、木版画を学んでいましたが、1916年頃から銅版画の技法を取得します。これによって1913年頃から見られるキュビスム的作風が生かされた、よりシャープな表現が可能となりました。1920年代に入ると、「百貨店風景」(1920-21)のようなモダンな都市風景の線描や、「ドリアン・グレイの肖像」(1928-29)など多くの文学作品の挿絵を手掛けます。モダン都市の情景をスピーディー且つファッショナブルなタッチで捉え、人気を博した版画家であり、挿絵画家でした。

スケジュール

2012年4月8日(日)〜2012年6月3日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
入館は17:30まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館。
入場料一般 500円、高・大学生および65歳から74歳 300円、中学生以下および75歳以上無料
展覧会URLhttp://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/kashima2.html
会場練馬区立美術館
http://www.neribun.or.jp/museum.html
住所〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16
アクセス西武池袋線中村橋駅より徒歩3分
電話番号03-3577-1821
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