終了した展覧会・イベントです

「現代の座標 -工芸をめぐる11の思考-」展

東京国立近代美術館工芸館
終了しました
日本の近代工芸は時代に即した発展を成し遂げ、国際的な注目も集めてきました。特に近年では、工芸と美術の動向を踏まえながら工芸と個々の造形に対する思考をひたすら深め、現代の造形として革新に意欲を示す作家らが活躍しています。彼らは、現代人の感性によって、工芸の伝統のみならず作品の構造や装飾性、物質性といった特質を再認識し、個別の意識を明快にして独自の表現を見出すべく努めてきました。
今日の日本工芸を代表する森口邦彦や樂吉左衞門らは、友禅や樂焼といった伝統の手法と素材表現に新たな創意を見出して現代的な伝統を築き上げています。また栗木達介や八木明、田中信行らは、既定の工芸の認識や造形の手法を再構築して新たな可能性を切り拓いてきました。いずれも、国内外での精力的な制作発表や主要美術館への作品収蔵などをとおして、国際的にも認知されています。その芸術は、素材や表現を異にしながら、日本工芸に清新な造形手法を提示するとともに、新たな座標を構築するものとして広く国際的標準の評価を受けています。
本展では、そうした、現代の日本工芸をリードしてきた作家らと今日もっとも独創的に制作活動を繰り広げている気鋭の作家らとをあわせ、特に国際的にも注目される11人を取り上げます。各々の造形思考を明快にして個性的な創作とした作品約90点で構成し、現代の工芸を検証しつつ工芸の将来を展望します。

<関連イベント>
■アーティスト・トーク
森口邦彦(染色作家) 2012年9月23日(日)
畠山耕治(金工作家) 2012年10月14日(日)
時間: 14:00‐15:00

■ギャラリートーク
当館研究員が鑑賞のポイントを分かりやすく解説します
日程: 2012年9月30日(日)・2012年11月11日(日)
時間: 14:00‐15:00

■タッチ&トーク
工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。作品の見どころを、展示室で作品を鑑賞しながら解説する<トークコーナー>と、著名作家の作品や資料・制作工程資料などを実際に手にとったりさわりながら鑑賞いただける<タッチコーナー>とでご案内します。
日程: 会期中の毎週水・土曜日
時間: 14:00-15:00

[画像: 畠山耕治「八つの面」(2010)]

スケジュール

2012年9月15日(土)〜2012年12月2日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
※入館は閉館の30分前まで。展示替期間、年末年始休館。月曜日が祝日の場合は月曜日開館、翌日火曜日休
入場料一般 500円、大学生 300円、高校生以下および18歳未満・障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名 無料。11月3日(土)・12月1日(土)は無料
会場東京国立近代美術館工芸館
http://www.momat.go.jp/cg/
住所〒102-0091 千代田区北の丸公園1-1
アクセス東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩8分、 東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅2番出口より徒歩12分
電話番号03-5777-8600
関連画像

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