ダーク・スクレバー 「so so so motogo」

NANZUKA

poster for ダーク・スクレバー 「so so so motogo」

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ダーク・スクレバー(Dirk Skreber)のアジアでは初となる個展を開催致します。ダーク・スクレバーは、バルト海に面する北ドイツの代表的な都市リューベックに生まれ、デュッセルドルフの美術アカデミーで学びました。その作品は、イギリスのサーチギャラリーの主要なコレクションとして認知されている他、フランクフルト現代美術館(MMK)やケルンのスカルプチャーパークなどに収蔵されるなど、世界的に高い知名度を誇ります。また、2000年には、若手アーティストのための国立美術館賞(Hamburger Bahnhof, Berlin)を受賞するなど、現代のドイツを代表するアーティストとして確固たる地位を築いています。
ダーク・スクレバーは、繰り返し自然災害や交通事故の現場を描いています。それは、見慣れた風景や形態が変化する事によって異質な存在となっていく過程に関心を寄せているからです。スクレバーは、実際の車をクラッシュさせたスカプチャーについて、「私の関心は事故についてではない。充電と消耗を繰り返したり変形や再変形を繰り返すバッテリーや精神的肉体といった物理の法則や形而上学的エネルギーの全体像を見通すドアを開けるかの如く、とてつもなく大きく完璧なエネルギーの移行を引用することだった」と語っていますが、その視点は破壊によって具体的対象が抽象化する過程に対する美学的関心や、私たちの視覚認識が如何に感情の変化に影響を与えるのかというテーマにも繋がっているかのようです。
しかし、そうしたスクレバーの具体的な関心も、そのペインティングが解き放つ圧倒的なエネルギーを前には愚問のようにすら思えます。スクレバーが自身の生まれた故郷の原風景に言及して、エネルギーに満ちあふれた巨大な鉄鋼コンビナートからの影響を語っているように、試行錯誤を繰り返しながら絵画の技法そのものを開発して行く科学者ないしは発明家としての本質は、このアーティストを育てた環境と無縁ではないでしょう。スクレバーが、発表している"Pluck painting"は、スポンジを毟り取ることで光学的なグラデーションを生み出し造形を浮かび上がらせるというスクレバーが発明した新たな絵画です。スクレバーは、他にも同心円状に厚く盛り上げた絵の具を一気に崩しながら造形を生み出すという手法のペインティングも開発していますが、こうしたスクレバーの挑戦的な姿勢は、アーティストが今日の社会の中でどのような可能性を示しうるのかというアートの本質的な問いに対しても、明解に答えを提示しているように思えます。
本展では、カークラッシュ・スカルプチャーの制作現場(本物の車がクラッシュする瞬間)をハイスピードカメラで撮影した映像作品と、カークラッシュ・スカルプチャーのミニチュアモデル、また"pluck painting"で描かれた新作の女性の肖像画1点、そして水中を泳ぐダイバーを描いた最新作のオイルペインティングが発表されます。本展に寄せて、アーティストが初となる来日を果たします。

[画像: Dirk Skreber "diver (with anti-matter gatling gun)" (2012) oil on canvas, 72/48 in.]

メディア

スケジュール

2012年10月13日 ~ 2012年11月11日

オープニングパーティー 2012年10月13日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

ダーク・スクレバー

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