kiiro 「Elegance of Silence」

エモン・フォトギャラリー

poster for kiiro 「Elegance of Silence」

このイベントは終了しました。

『Elegance of Silence』は、新進作家Kiiroが描いたコスモスの原風景である。その情景は私たちが知っている可憐な花のイメージとは違って意外性に満ちている。 タイトルの由来は、日本の能作者・世阿弥の日本古典美学として知られる『風姿花伝』の一節「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」から引用されている。「秘すれば花」にはさまざま解釈があるが、すべてを見せずにほんの少しを表すことによって観る人の想像力の翼を活用し、表現に膨らみを持たせようとする能の精神を論じた書である。
鑑賞者のイマジネーションを拡げて百人百通りのストーリーが生まれる能のように、Kiiroが描く作品もまた個々に受け取る解釈は様々に違いない。 最新作「Elegance of Silence」は、身近な花「コスモス」の概念を変えてしまうほど予想外な仕立て方が面白く、静かながら滔々とした求心力を宿すところにKiiro作品の魅力がある。またフォトモンンタージュという技法を用いて日本の古典美学の遺伝子を受け継ぎながらも、変幻自在なアプローチで確信に迫っていく方法に今を生きる現代作家の独自性が見え隠れする。 屏風や掛け軸に見立てた構図やかがり火を思わせる色など、コスモスの花のイメージには遠い古典的エッセンスを纏まとわせているが、表面的なイメージを作るだけでなく彼が描こうとした本当の理由は、生命力やその神秘、そして宇宙的な無限の広がりを表そうとしているのかも知れない。 繊細で可憐。それでいて風に倒されてもなお立ち上がる力強さ。Kiiroはこの花に無限の希望と可能性を見いだし、自身を投影させてがらコスモスと今日も向き合っていくのである。

メディア

スケジュール

2012年09月14日 ~ 2012年10月16日

オープニングパーティー 2012年09月14日18:00 から

アーティスト

Kiiro

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use