photographers’ gallery岸幸太はこれまで「傷、見た目」、「もの、しみる」といった写真展において、東京の山谷、横浜の寿 町、大阪の釜ヶ崎、と同じ町を繰り返し撮影し制作をしてきました。「人への興味は、その人の持つ 傷、見た目から始まる」と岸が語るように、人が持つ、見ることを躊躇してしまう傷や、無視してしまう 生を見続ける姿勢は本展でも変わることがありません。 本展は釜ヶ崎の写真だけで構成されています。簡易宿やアパートが立ち並ぶ町の中、日向に座り こむ、酒に酔う、路上で寝るなど、この町に暮らす様々な人の姿や、路上に転がる酒瓶、捨てられ た衣類や新聞紙、壁の落書きや貼り紙などが、ひとつひとつつぶさに捉えられています。岸の写真は、釜ヶ崎という町・人・ものを写し出し、この町で暮らす人々と自分自身の生活が地続きであることを、あらためて私たちに気づかせることでしょう。
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