「TWS-Emerging 180/181/182/183」展

トーキョーワンダーサイト・本郷

poster for 「TWS-Emerging 180/181/182/183」展

このイベントは終了しました。

TWS-Emergingは、トーキョーワンダーウォール(TWW)の入選者100名の中から希望者を募り、審査を経た後、TWS本郷にて個展を行う企画です。本年度は、5月から8月までの4ヶ月間を通して各4名、総勢16名の若手アーティストを個展形式でご紹介いたします。2012年度第2回目のTWS-Emergingでは、森部英司・間瀬朋成・酒井龍一・関山 草をご紹介いたします。

森部英司はTWW2011平面部門において審査員長賞受賞作家です。美大を卒業後、乗馬クラブに勤務、主にインストラクター・調教・企画の仕事に携ったユニークな経歴の持ち主で、馬や馬具をモチーフにした作品や、実際の馬を使ったアート・パフォーマンス、入念な国内各地の生産牧場への訪問を繰り返し入念なリサーチを行いながら、インスタレーションをベースに制作活動を行っています。今回のTWS-Emergingでは、森部は本郷に生産牧場(Production Ranch)を出現させます。馬を育てること、美術作品をつくること ― 彼はそれらに共通点があるといいます。馬の生産牧場と作品制作のアトリエも、彼にとっては「美」の創出の場として同じステージであるのだといいます。彼は、これまで出会った馬の顔(馬面)を1頭1頭、およそ実寸で描写しています。馬それぞれの特徴を捉えながら産毛、髪の毛まで1本1本丁寧に描くことは、まるで馬の髪を梳いて生産者の思いのままに仕上げたり理想を叶える行為に似ています。また、理想の姿・走りを目指して食糧や寝床を毎日のコンディションに合わせて用意するのも、素材の特性を的確に掴みながら作品を制作するのと同様、非常にクリエイティブな行為といえるでしょう。血統、資金、環境...大切に思いを込めて微細な部分にまでケアをしながら育て、馬を調教していくプロセス、そのフィールドとなる生産牧場。果して森部は今回どのようなProduction Ranch(生産牧場)を示してくれるのか、期待が高まります。
間瀬朋成は、自然や日常をまなざす(よく観察する・視る)ことで、様々な可視・不可視の存在を認識しようと試みます。彼はスナップショットの被写体のアウトラインをコンピュータグラフィクスによりエッジ抽出したた「イメージ」データとして多用します。誰でも撮影可能なスナップショットに収められる日常生活でであう空間や人物、記憶といった親密でプライベートな要素を削がれてしまったアウトラインのイメージは、中身を失った抜け殻のように、形骸化した影のフォルムとしてあらわれます。本展では、間瀬がPC画面を見ながら上記のアウトラインをペインティングに変換した≪Computer Drawing≫シリーズと、薄くスライスした木に人型のアウトラインを切り抜き、そのイメージを光に透過させることによって、遠目からは魂が抜かれた人影・あるいは群衆として、また近づいて見ると光に透けた杢目の模様ががサーモグラフィのように見える≪Tree of Life≫のインスタレーションを展示いたします。また、隣室の小さなストレージルームでは、形を常に留めることのない流動的な自然物(噴出する水、溶けて消失する氷)からフォルムを抽出し・新しい観点を導き出す試みを提示いたします。
酒井龍一は現在京都を拠点に、コマーシャル・ギャラリーや国内のフェアなどでも活躍中のアーティストです。暗闇の中、仮面を付けて鑑賞者に視線を送る「顔」が描かれ、死生観・幽玄の世界へといざなう優れた作品を発表してきた酒井ですが、本展では、彼がSNSを介して知り合った人たち(SNS上で友人登録しているが、実際に会った事が無いなど)にSNS上で顔写真の提供を募り、写真提供を得た人たちの仮面を被った姿を描き出したポートレート群を展示します。人の顔を描くという行為そのものが酒井にとって他者と向き合う手段でもあるように、ポートレートを描かれる対象者・描く酒井自身のコミュニケーションのプロセスも作品の隠れた要素となっているといえます。本来的な意味での人間関係はブラウザ越しだけでは成立しないと理解しながらもインターネットを活用せざるを得ない状況を表現したい、という酒井。ノン・プロフィットでありオルタナティブなTWS本郷のスペースで新たな一面を見せてくれることでしょう。尚、酒井の作品は、会期中、ほぼ同時開催で他ギャラリー(「Boundary」)においてもご覧頂けます。
アグレッシブに自身の絵画表現を追究しようと挑む関山草は、自らに内在する溢れんばかりの生命力をいかに率直に表現出来るかを大事にしているといいます。本展は、自らの直感と経験を信じ、ひたむきに制作を続けてきた彼なりの2012年における「最良の選択」を展示します。歴史という連続性を度外視してこそ追究しようとする彼の掲げる「芸術」とは、世界観・人生観とは。今後もますますの変貌を遂げるであろう関山の「今」を是非ご高覧ください。

[オープニングイベント] 
日時:6月9日 (土)
15:30~17:00 アーティストトーク (ゲスト: 日沼禎子氏 (女子美術大学准教授)
17:30~19:00 交流会

メディア

スケジュール

2012年06月09日 ~ 2012年07月01日

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use