渋谷清道 「あなたは、どっち?」

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渋谷清道は2004年に六本木クロッシングで作品を発表。その後は2007年に東京オペラシティアートギャラリーでの「メルティング・ポイント」展でジム・ランビーやエルネスト・ネトとともに作品を発表している。その後も幾つか展覧会に出品はしてきているものの、多作な方ではない。つい先日、霞が関の飯野ビルエントランスホールに、トレードマークでもあるスパイログラフをモチーフに光と影によって構成される美しい作品を完成させたばかりである。

スパイログラフと書くととても分かりにくいが、子供の頃、私たちがよく遊んだ道具で、ギザギザの入った円の内側を同じようにギザギザの入った小さな円を鉛筆を使って回して花形の軌跡を描くあの親しみのある道具である。作家はこの私たちが少しノスタルジアさえ感じるモチーフを使い、線を重ね、模様を描く。ここに光が重ねられたり、線が立体的に立ち上がったりすることで素材の面白さが出てくる。また、日本画出身の作家らしく素材や伝統的なモチーフへのこだわりがあり、古典からの引用も興味深い。

なによりも面白いのはその物語性である。「メルティング・ポイント」展では「人魚姫」であったし、飯野ビルでは「12ヶ月の精霊たちが集うかがり火」というタイトルから明らかなようにマルシャークの童話「森は生きている」からの引用であろう。渋谷の作品はそれぞれがひとつの作品であって、物語の登場人物であったり、小説のような題名が付いていて、それぞれが魅力的な作品であるが、本来、展示そのものが大きな物語のように1つの作品でもある。今回の展覧会もそうした構成をとり、見る人を大きな物語のうねりの中へ誘ってくれるであろう。

[画像: 渋谷清道 「ミステリーサークル/6番目の小さな海姫」(2007) 和紙・ミクストメディア、6000 x 4500 x 9950mm、Photo:木奥惠三 Courtesy of Tokyo Opera City Art Gallery]

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スケジュール

2012年02月03日 ~ 2012年02月19日

アーティスト

渋谷清道

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