「それぞれの30」展

遊工房アートスペース

終了しました

アーティスト

井澤由花子、新藤杏子、長坂絵夢、吉川奈津乃

新進若手作家4名がグループで企画・展示を行う本展は、遊工房ギャラリー、ラウンジ、スタジオを使って、それぞれの立ち位置から「同時代の風景」の表現を試みます。
３０という数字が表すのは年数のことで、私達４人が生を享けてからの時間の経過を意味している。４人が生まれたのは１９８２〜１９８４年東京。戦後約４０年、小さい頃にバブルの好景気を迎え、中学、高校生の頃には携帯電話、パソコンの普及が一気に進み、大学へ進学する頃には世紀は21世紀へ変化し、９・１１が起きた。大学を卒業して社会に出てからは、リーマンショック、さらには２０１１年３・１１、東北地方の巨大地震を目の当たりにし、隣国との関係も不穏な現在に至る。
そのような月日を生きてきた我々４人は友人を介して出会い、今回初めて接点を持つことになった美術に関わりを持つ女性達である。それぞれがその時間経過の中で育んできた創作を遊工房にて展開することで、共有してきたこの３０年の時代の風景を描くことはできまいか、と目論み、作家同士で4人に出来る仕事、展示の成す意味を考えながら発表に向かうことになった。また、もとより明確な共通の意識が無い４人の間にある緩やかに繋がり合う関係性を保持しながら、個人的に積み重ねてきた世界観を自由に発揮できる状況で作品を展開することで、4人の間にある同時代共通のテーマを探ってゆく試みとしてもこの展示を捉えている。

展示場所: Gallery

[関連イベント]
オープニングイベント
日時: 12月1日(土)
※詳細は追ってアップデイト致します

スケジュール

2012年11月30日(金)〜2012年12月9日(日)