valveat 81 Gallery1960~1970年代、日本のポップアートを牽引した田名網敬一。1980~1990年代にかけて創作の一大転機を迎えながらも、バブルに浮かれる世相に超然と対峙した彼は、2000年代以降、全世界のアート・シーンを舞台に破竹の勢いで進撃を開始し、活躍を繰り広げている。
村上隆、奈良美智ら現代アートの著名な日本人作家と、マンガやアニメなど日本のポップ・カルチャーを結ぶ“ミッシング・リンク”として再発見された田名網敬一は、今という時代の最重要作家の一人として遇されている。イギリスの〈フリーズ〉、スイスの〈アート・バーゼル〉といったヨーロッパ最上位のアートフェアはもとより、新興市場であるアジアの〈アート香港〉〈アートステージ・シンガポール〉などにも軒並み新作を出品。一昨年はシンガポールにおける:phunk(ファンク)とのコラボレーション展で当地に田名網敬一旋風を巻き起こし、中国・深圳では大回顧展も開催された。
Tシャツをキャンバスに見立てて100点の新作を発表する本展は、圧倒的な物量のインパクトを伴って、およそ他のアーティストには真似のできない「サイケデリア(幻覚世界)の渦巻き」を展示空間に出現させようというものだ。それぞれのTシャツは、異なる芳香を放つ「サイケデリック・ガーデンに咲く花」であり、来場者は好みの花を摘む(=Tシャツを購入する)ことができる。1点ものの手描きTシャツから、技巧を凝らしたシルク印刷や極彩色渦巻くインクジェット印刷によるTシャツまで、見てよし、着てよし、飾ってよし、贈り物にするのもまたよしという、エキサイティングなTanaami Worldに誰もが幻惑されるエキジビションとなるだろう。
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