FUMA Contemporary Tokyo / BUNKYO ARTアーティスト
足立喜一朗、伊奈章之、小松宏誠、平子雄一
本展タイトルである「自然に帰れ」という簡素で端的な言葉は作家の制作行為に問いかけます。宇宙に行くよりも困難な深海や位置情報を取得できない深林、未だに解明されない生態系など、自然界における位置関係や変態規則は探求心を魅了して止みません。また、我々は自然との共存を目指す一方で合理主義下で破壊と育成を行い、操作可能な自然を希求しているようにも観えます。アリストテレスの言葉に「芸術は自然から人間が模したもの」とあります。自然の意である「ありのまま」「自然界(ネイチャー)」を用いて、本展作家が習慣とする自然を模す行為は自然な行為となります。そして、自然を模倣し全く別の自然(=不自然)を創作する行為は自然なのです。足立は釜山ビエンナーレや横浜ZAIMで発表した自然と人間との関わりを表した「シャングリラ」シリーズを、伊奈はシェル美術賞などで発表した技法を用いて印刷物を物理的に分解し再構成するシリーズを、小松は旧フランス大使館・NO MAN'S LANDなどで発表した「Lifelog」シリーズと鳥の翼で構成された動きのある作品を、平子はトーキョーワンダーサイトやデンマークでの展示等で発表している相反する植物と都市、人を共存させ植物や森への支配と共存関係を意識させる「庭先メモリーズ」シリーズを出展する。これらは玩具、還元、再構築、同化の要素を伴い、不自然な自然空間を創出します。
[画像: 小松宏誠「Lifelog」(2010) ヤマショウビン、アクリルケース 50x50cm]
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