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「水絵への情熱 -中西利雄と蒼原会の画家たち」

茨城県つくば美術館
終了しました

アーティスト

中西利雄
幕末から明治に日本に移入された水彩画(水絵)は、明治末期になると広く浸透して大いに隆盛をみたものの、大正期以後、徐々に不振の傾向を示していきます。この不振を打破しようとする中西利雄ら若い画家たちが集ったのが、水絵の研究グループ「蒼原会」でした。
中西は東京美術学校に入学した大正11年、日本水彩画会仮研究所の仲間であった小山良修、富田通雄とともに「東京三脚会」を作り、若い同志を募って水絵の研鑽に励みます。2年後には会の名称を「蒼原会」にあらため、その活動も写生会、人体研究会、展覧会など、研究グループとして拡がりをみせていきます。昭和5年頃からは地方支部が設けられたり、各地で水絵の講習会を開催したりと活動は全国に展開し、ここから小堀進などの次代を担う水彩画家たちも育っていきました。水絵に情熱を傾けた彼らのこうした活動は、水彩画革新の上で大きな役割を担いましたが、公になっている資料も少なく、その全貌はかならずしも詳らかではありません。
本展では、昭和の水彩画史に大きな足跡を残した中西利雄を中心とする蒼原会の活動を、新たに発掘した資料等により明らかにするとともに、あらためて検証しようとするものです。

<関連イベント>
■講演会「父・中西 利雄を語る」
日時: 11月17日(土)午後1時30分~ 
会場: 当館2階講座室 
講師: 中西利一郎(中西利雄 長男)
*聞き手: 山口和子(本展担当学芸員)
水彩画の革新者: 中西利雄について、ご遺族でなければ語れない、画家の人となりや様々なエピソードなどについて、お話しいただきます。

◆親子で楽しむ水彩画ワークショップ 「透明ないろ・不透明ないろ」
日時: 11月4日(日)午前10時30分~午後3時30分 
会場: 当館2階講座室
講師: 小野月世(水彩画家・日本水彩画会監事)
定員:親子10組20名程度(子供は小学生)
※参加費等がかかりますので、詳細は当館までお問い合わせください。

◆土曜講座「蒼原会の活動:水彩画に情熱を傾けた男たち」
日時: 11月10日(土)午後1時30分~
会場: 当館2階講座室
講師: 山口 和子(本展担当学芸員)
全国の水彩を志す者たちに大きな刺激を与えた蒼原会の様々な活動、またそれを支えた画家たちについてお話しします。

◆担当学芸員によるギャラリートーク 
日時: 11月3日(土)、25日(日)いずれも午後1時30分~
会場: 展示室
※参加自由、入場券をお持ちの上ご参加下さい。

[画像: 中西利雄「森のカフェ」(1931)]

スケジュール

2012年10月27日(土)〜2012年12月2日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 480円、高大生 380円、小中生 280円 ※11月13日(火)は県民の日のため入場無料!!
展覧会URLhttp://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/kikakuten2012.html
会場茨城県つくば美術館
http://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/
住所〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-8
アクセスつくばエクスプレス つくば駅A2出口より徒歩3分、JR常磐線土浦駅西口よりバス27分「つくばセンター」下車徒歩3分
電話番号029-856-3711
関連画像

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