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「お伽草子 この国は物語にあふれている」展

サントリー美術館
終了しました
室町時代から江戸時代初期にかけて作られ、幅広い階層に愛読された短編小説<お伽草子>は、題材の斬新さや奇抜さを持ち味に、多彩な物語世界を繰り広げています。400種類を超える現存作品の中には、『一寸法師』・『浦島太郎』・『酒呑童子』など、今でもよく知られる物語が多く含まれています。また、お伽草子は絵巻や絵本などでも親しまれ、その素朴でユーモラスな絵も魅力の一つとなっています。

お伽草子が流行した室町時代は、度重なる戦乱によって政治や経済、文化面で変革をとげた時期でした。時代は新しい物語を求め、平安時代からの貴族の恋愛物語などに加えて、それまでの物語世界では脇役であった、僧侶や庶民を主人公にすえた多種多彩な物語を生み出しました。また、主人公の多様化は、物語の作者や享受者、画風の変化とも深く関係しています。お伽草子ならびにお伽草子絵は、社会の変革の投影、すなわち、文化の創造を担う新たな階層の台頭を伝える一現象ととらえることができます。

本展では、絵巻を中心とした優品の数々によって、お伽草子ならびにお伽草子絵の新たな魅力をご紹介します。お伽草子の物語世界、そして描き出された当時の人々の息吹や内包された世相、中世末期の人々の豊かな想像力を心ゆくまでお楽しみください。

スケジュール

2012年9月19日(水)〜2012年11月4日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
金曜日は20:00まで
休館日
火曜日
展示替期間・年末年始休館
※展覧会により異なる場合があります
備考
金・土は10:00~20:00、火曜日が祝日の場合は火曜日開館、翌日休館
入場料一般 当日1300円・前売1100円、大学・高校生 当日1000円・前売800円、中学生以下 無料
会場サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/
住所〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅8番出口より直結、東京メトロ日比谷線六本木駅直結、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩約3分
電話番号03-3479-8600
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