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「祈りと祝福の藍布-中国貴州ろうけつ染め」展

日中友好会館美術館
終了しました
ろうけつ染めは、絞り染めや藍染めと並んで中国の無形文化遺産として登録されている民間の染め織物の技法です。歴史文献には、二千年以上も前の文物のなかに、すでに民間の染め織物がみられたことが記されています。ろうけつ染めは、とくに貴州省の少数民族のなかで受け継がれてきました。代表的なのはミャオ族、革家*、プイ族のものです。(*革家とは、中国で分類されている56の民族に属さない少数民族です。主に貴州省に住み、文字を持たず、周辺に住む他の少数民族とは全く異なる言語や文化を持っています。)

ろうけつ染めは、おもに女性の仕事です。貴州省の少数民族の女性たちは、昔ながらの方法を守り、染め織物の技法を母から娘へと伝えてきました。彼女たちは、布や染料の原料となる植物を自分で育てます。そして、糸を紡いで布を織り、蝋で絵を描き、藍色で染め、彩色を加え、裁断し、生活用品や祭儀品を作ります。そこには、民族それぞれの美意識や世界観を反映した多彩な図案や紋様が描かれます。さらに蝋のひび割れが偶然に生み出す独特の氷紋が加わり、ろうけつ染めの藍布には人為を越えた美しさが現れています。この藍布は、祖先への祈りや子孫への祝福のためにも重要な役割を果たします。彼らは藍色の布に、吉祥や守りを意味する紋様や民族の物語を描き、平和な暮らしを祈ります。

今回は「祈りと祝福の藍布」というテーマに基づき、祭鼓幡と子守帯を中心に、国立中国美術館の豊富な収蔵品から、選りすぐりの作品を約60点展示します。

【開幕式・作品解説】
共催団体で、今回の作品を所蔵している中国北京の国立中国美術館より代表団5名が来日し、開幕セレモニーと、中国美術館担当者による作品解説を行う予定です。
開幕式:1月31日(火)15:00より、美術館前にて
作品解説:同日 15:30頃より(開幕式終了次第)、美術館内にて、予約不要・参加自由

スケジュール

2012年1月28日(土)〜2012年2月22日(水)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
備考
開場時間: 10:00〜17:00、月曜日は休館

オープニングパーティー 2012年1月31日(火) 15:00 から 00:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.jcfc.or.jp/event/b_23_04.html
会場日中友好会館美術館
https://jcfcmuseum.jp/
住所〒112-0004 東京都文京区後楽1-5-3
アクセス都営大江戸線飯田橋駅C3出口より徒歩1分、東京メトロ東西線・南北線・有楽町線・JR総武線飯田橋駅A1出口より徒歩7分、東京メトロ南北線・丸ノ内線後楽園駅1番出口より徒歩10分
電話番号03-3815-5085
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