終了した展覧会・イベントです

村上誠 「水迎え - 南島の“死”の光景 -」

銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)
終了しました

アーティスト

村上誠
ニコライ・ネフスキーは、1926年に初めて宮古島で、この島の“水”の物語と出会う。変若水と死水の伝説である。太陽と月は、何度でも生き返ることのできる変若水と死が運命づけられている死水を、遣いであるアカリヤザガマに持たせ、変若水を人間に浴びせ、蛇に死水を浴びせよと命じた。ところが旅に疲れたアカリヤザガマが休んでいる隙に蛇が現れ、先に変若水を浴びてしまった。困ったアカリヤザガマは、しかたなく人間に死水を浴びせてしまう。作者は、多良間島のナガシガーと呼ばれるウリガー(降井泉)に降りていった時、宮古諸島をいくら歩いても肝心なものが見えてこなかったわけが、少しわかったような気がした。それは、南島の物語が島の地表で生起するのではなく、水の流れる足元、地面の下の方で紡ぎ出されていたからだった。人間の生活になくてはならないものは、水。宮古諸島にたどり着いた人々も例外なく、まず水を探すことから始まった。崖下の泉、自然の洞窟内の水、凹地の湿地帯の溜まり水など水は、人々の命をつなぐ大事な水であった。しかしその“水”には、最初から“死”の影が付置されていた。カラー16点。

[画像: 村上誠]

[関連イベント]
第61回 銀座ニコンサロン フォトセミナー
ニコンサロンでは、日頃ご愛顧いただいております皆さまに、より写真に親しんでいただくために、下記の通りフォトセミナーを開催いたします。今回は、作者と民俗学者・学習院大学文学部教授の赤坂憲雄氏との対談を行います。
日時: 7月13日(土) 18:30~20:00
講師: 村上誠、赤坂憲雄
※参加費は無料

スケジュール

2013年7月3日(水)〜2013年7月16日(火)

開館情報

時間
10:3018:30
休館日
日曜日
最終日は15:00まで、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
会場銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)
http://www.nikon-image.com/activity/exhibition/salon/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1F ニコンプラザ銀座内
アクセス東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅A3出口より徒歩3分
電話番号03-5537-1469
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します