閑万希子「中世の歌謡 -言葉の造形-」

セイコーハウス銀座ホール

終了しました

アーティスト

閑万希子

1972年に無所属となって以来、個展を唯一の作品発表の場として活動している書家の閑万希子さん。町春草に師事し、草野心平、八木重吉などの近代詩文を書いてきた閑さんが、自分自身の書を求めていた時期に出合ったのが「閑吟集」です。
室町時代、懸命に生きる庶民の素直な心情や感性が吐露されているこの歌謡集に魅せられ制作を始めてから20年。表現に創意工夫を重ね、独自の書体で創り上げられる作品は、書の枠を超えた芸術品としても国内外で高く評価されています。今回の個展でも、「閑吟集」、「宗安小歌集」から題材を選びました。そこには、人々の素朴で素直な感情や恋愛感情などが情緒豊かに表現されており、今を生きる私たちの心にも響く歌が詠まれています。
墨の濃淡、余白の使い方、紙の色や形にも工夫し、独特の世界観を醸す作品が揃う今展では、額装、軸、パネル作品など50数点が出品されます。

[画像: 閑万希子「蝶」 36×50cm]

スケジュール

2013年3月16日(土)〜2013年3月25日(月)