田中栄子 「still life」

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「still life」 美術用語では「静物」と訳されます。静止した自然物(果物や花)と人工物(食器や楽器)を並置させ、朽ちていく花、燃えているロウソクなどを描きこの世の無常さを表した寓話的な表現が17世紀オランダで流行しました。現代美術用語では「still」は「じっとした、動かない」「life」はいろんな意味がありますが芸術作品においては「実物、実体、モノ」で「still life」はすなわち「静物」。しかしながら作家は今回「still」と「life」を直訳して「まだ生きている」、「なお生きている」としています。写真によって写実の精度が上がり、人間にとってモノが正確にわかるほど、そのものが固定され、定義付けされます。そしてそれは静止します。そのかわり、それまでモノの持っていた「不確定さ」が人間のまなざしの方へ委ねられます。自由にぶれたまなざしは世界を思いもよらない構図でトリミングします。せわしなく生きる私たちを逆照射する役割として生まれた「still life」のまなざしは、静かなるモノと人との間に新しい位置関係を教えてくれます。彼女はなんでもない「場所」や「場面」を描くことがほとんどです。無機質なボーリング場や駐車場、高速道路や孤立した建築物など。今回は淀川の河川敷、深夜のテレビ番組の画像などを描いています。それらのイメージからテーマである「still life」=「なお生きている」を制作しています。作品制作の際にイメージを無意識化する過程として新聞や雑誌の切り抜きやスナップ写真をもとに切り絵を制作します。その切り絵をもとにペインティングやリトグラフ作品を制作します。写真の中にある物語性や意味性をはぎとっていき、そのイメージを選択。描くきっかけを感じた違和感に作家自身が触れられれば、そしてまたその違和感を少しでも多くの人と共有できればと思っています。

[画像: 田中栄子「リバー」(2013) キャンバスにアクリル絵の具 h1640 × w1310 mm]

メディア

スケジュール

2013年07月18日 17:00 ~ 2013年08月04日

オープニングパーティー 2013年07月18日17:00 から 20:00 まで

アーティスト

田中栄子

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