小林寛人 + 戸田祥子 + 宮下さゆり 「成熟と喪失|Maturity and Loss」

TALION GALLERY

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無数の白が塗り重ねられた、絶え間ない筆致の軌跡。小林寛人のペインティングは、色彩を排除し、アンバーとシルバーホワイトのみによって描かれている。モティーフの輪郭は次第に解体され、具象と抽象、あるいはイメージと物質の間を行き来する。そこでは、小林が捉え、また観る者が捉えうる世界の断面と同時に、間断なく落とされた筆致のダイナミズムから、描くという行為そのものの淵源を見ることができる。

戸田祥子は、映像と物体を配置したインスタレーションによって、遠く離れた場所や異なる物同士をゆるやかに結び合わせ、その基底にあるリズムを浮かび上がらせる。彼女の作品では、日常的な場面を窃視するかのような映像がスクリーンに投影される。同時に、プロジェクターとスクリーンの間には、金属や木片などの物体が置かれ、映像の一部が物理的に切り取られている。こうした仕掛けにより、映像は光学的な物質性が強調され、さらに映像が映し出すイメージや物体の戯れが、鑑賞者にその場所と繋がっていくかのような感覚を促す。

宮下さゆりによる謎めいたドローイングは、鉛筆の細かな線を重ねるハッチングによって、滲み出るような陰影に満たされている。そこに描かれているのは、テーブルに映る手影絵といった、メタ絵画的とも言えるモティーフである。ドローイングの中のテーブルは、影を映すための支持体の役割を果たすことで、イメージとフレーム
の存在論的な関係を示唆している。新作シリーズでは、黒地の紙に鉛筆の仄白い光沢が、微かな像を浮かび上がらせ、また新たな角度からイメージの起源に迫る試みとなっている。

メディア

スケジュール

2013年04月20日 ~ 2013年05月18日

オープニングパーティー 2013年04月20日18:00 から 20:00 まで

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