終了した展覧会・イベントです

「二年後。自然と芸術,そしてレクイエム」展

茨城県近代美術館
終了しました

アーティスト

横山大観、木村武山、河口龍夫、楢橋朝子
二年前に起きた東日本大震災以前に、私たちが人間について、自然について考えていたことは、その後の二年間に大幅に再考を求められているのではないか。 それほど、突然おこった大地震は私たちのものの見方に影響を与えていると思われる。本展覧会はそのような視点から企画されたものである。
例えば自然について考える際、人間は陸の上のわずかな場所を、人間が住める場所として選び社会を営んでいるが、その外側に広がる自然界は自然自体のバランスを保つために動き続けているものであり、 時として人間にとっては逃げることができない巨大な破壊力となって迫ってくるということを、現在の私達は肌で感じるようになった。 そのように地震によって影響を受けたものの見方で作品に接すると、すでに見慣れている美術作品であっても、今までは気がつかなかった面、つまり芸術家は自然に向かいあって絵を描いたり、 彫刻を彫ったり、立体作品を作ったり、写真を撮ったりする際に、一般的に捉えられていた人間にとって都合のいい自然への視点によらずに、もっと異なる独自の視点から自然の本質にせまろうとしていたことに 改めて気づかされることになるだろう。
本展覧会では、震災(関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災)に関わる、横山大観や、木村武山、河口龍夫らの作品の他、 橋本平八「石に就て」、楢橋朝子「Jindo, 2009」などのそれぞれの作家が独自の視点で自然の本質を捉えようとした作品により構成し、人間と自然との本当の関係について考える。

[関連イベント]
-シンポジウム「二年後。今、私たちはどこにいるのか」
日時: 3月10日(日) 13:30~
会場:地階講堂(定員250名、入場無料)
パネリスト: 河口龍夫(出品作家)、北澤憲昭(女子美術大学教授)、小泉晋弥(茨城大学大学院教授)、市川政憲(当館館長)
※シンポジウム終了後、河口龍夫氏によるアーティストトーク開催

-出品作家によるアーティストトーク(スペシャルトークイベント)
期日および作家名:
2月10日(日) 野沢二郎
2月17日(日) 楢橋朝子
3月3日(日) 井上直
3月17日(日) 間島秀徳
時間: 13:30~ 1時間程度
会場: 企画展示室(参加自由、企画展観覧券が必要)

-「生々流転」ものがたり〔「生々流転」(複製画)鑑賞ワークショップ〕
日時: 会期中の毎週水曜日 11:00~12:00
内容: 横山大観「生々流転」がなぜ本展覧会に展示されたのか。複製の巻物を用いながら解説。
会場: 1階エントランスホール(参加自由)

-美術館員が語る「あの日」
日時: 3月11日(月) 13:30~
内容:2年前の3.11当日に、美術館で地震に遭遇した職員の体験談や報告および3.11以降の美術館における地震対策について紹介します。
会場: 1階エントランスホール(参加自由)

[画像: 萬鐵五郎「地震の印象」(1924) 岩手県立美術館蔵]

スケジュール

2013年2月5日(火)〜2013年3月20日(水)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館(12/29〜1/1)
備考
2月12日、18日は休館(水戸の梅まつり期間は無休)
入場料一般 950円、高大生 700円、小中生 350円
会場茨城県近代美術館
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
住所〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
アクセスJR水戸駅南口より徒歩15分、JR水戸駅よりバス(払沢方面、または本郷方面行き)「文化センター入り口」下車徒歩5分
電話番号029-243-5111
関連画像

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