北京を拠点に活動する何翔宇(中国語読み:ヘ・シャンユ)は、中国の次世代を代表するコンセプチュアル・アーティスト。127トンのコカ・コーラを煮詰めた残留物の山や、展示会場を埋め尽す流木の椅子など、話題性の高い大規模プロジェクトで知られています。特定の歴史や社会的条件を示唆しながら現代の構造をあぶりだす何(ヘ)の制作活動は、私達の日常に介在するさまざまな矛盾を指摘するにとどまらず、軽妙なユーモアや逆説でこれを受け入れようとする前向きな姿勢に特徴づけられます。作品として取り上げられるのは、誰もが見慣れかつ深遠な思考世界の入口となる日用品や毎日の光景です。日本初個展となる本展では、新作を含めた彫刻、写真、ビデオ作品の計6点を発表します。
[画像: 何翔宇 「Wisdom Tower (a pretty girl)」(2013)、歯、純金、銅、竹串 8.25 x 2.1 x 2.1cm]