本展は、長い封印を経て再び発表されるデビュー作《熱き日々 in オキナワ》(1975‐1977年)と、初公開となる《沖縄芝居》(1989-1992年撮影・2012年プリント)、そして最新作の《森花-夢の世界》(2012年)で構成します。《熱き日々 in オキナワ》は、石川が沖縄の外人バーに勤めながら、米兵と日本人女性の生活を生き生きと捉えた写真群、《沖縄芝居》は、ライフワークで撮り続けている沖縄の芸能を支える人々の肖像写真です。《森花-夢の世界》では、沖縄出身の森花との共同作業によって、彼女が夢にみた世界を石川が引き出し、撮影しています。これら3つのシリーズは撮影された時代も作品の性質も異なります。しかし、石川が沖縄の人々に注ぐ熱いまなざしは、写真家への決意から40年を経ても決して変わることがなく、石川は自らの生き方を通して表現し続けています。
※アーティストトーク等あり。詳細はホームページにて
[画像:石川真生 「熱き日々 in オキナワ」(1975‐1977) ゼラチン・シルバー・プリント]