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「キュレーターズ・アイ 齊藤翔展 - existence -」
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「キュレーターズ・アイ 齊藤翔展 - existence -」
山梨県立美術館
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アーティスト
齊藤翔
甲府市出身の齊藤翔は、武蔵野美術大学の彫刻科に学んだ。彫刻といえば、人間像にしろ幾何学彫刻にしろ、素材や量塊感を前面に出す場合が多い。しかし齊藤は、最近展示場所を強く意識したインスタレーションを重要な表現の手法としている。むしろインスタレーションを展開することにより、自分のテーマを表現する自由度が増しているようだ。齊藤のテーマとは「身近なもの」、「確かにあるが、普段気に留めないもの」だと言う。最も「身近な」自分の身体に始まり、私たちを取り巻く空気、水、光など、たとえ目に見えても意識的に見ることのないもの、しかし非常に大切なものが対象である。それらを何らかの媒体を使って視覚化する。聴覚や触覚に働きかけることもある。直接的に事象が再現されるのではなく、暗示によって大切なものの存在が伝えられる。こうした表現は、参加者が主体的に参加し、体感することで成立する。多くの現代アーティストが参加型の表現に取り組んでいるが、齊藤が意識するというデンマークのオラファー・エリアソンは、その代表的な作家と言えるかもしれない。齊藤の場合は、自分の体験に基づいた作品を提示することにより、至極「身近な」ものの共有を計っている。2012年に瑞泉寺の聖徳太子堂で展開された「existence-Air-」は、堂内に吹き込む風を発端に制作された。風、そして空気という目に見えないものの存在を、視覚、聴覚、嗅覚によって体感することのできる空間が意図された。本展では、美術館のエントランス、ギャラリー・エコーで誰もが目にしているものが、齊藤というフィルターを通して再提示される。現代の私たちは、実に多くの電子機器に取り囲まれ、日常は情報という波の狭間にある。その狭間では擬似的で観念的な情報があたかも自分の経験のように取り囲まれ、脳に刷り込まれて行く。齊藤がつくり出す場では、今一度自分の身体に立ち戻り、五感を使って普段意識することのないものの存在を改めて感じることだろう。そしてそれが、周囲に向ける意識をほんの少し変化させるきっかけとなるかもしれない。
会場: ギャラリー・エコー(美術館エントランス)
[画像: 齊藤翔]
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スケジュール
2013年7月9日(火)〜2013年9月1日(日)
開館情報
時間
9:00 〜 17:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
祝日は開館し翌日休館(翌日が日曜日の場合はその日曜日も開館)
年末年始休館
備考
休館日: 7月16日(火)、22日(月)、29日(月)、8月5日(月)、19日(月)、26日(月)
入場料
無料
会場
山梨県立美術館
http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/
住所
〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27
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アクセス
JR中央線甲府駅南口より「(御勅使・竜王駅経由)敷島営業所」「(大草経由)韮崎駅」「貢川団地」行きバス15分「山梨県立美術館」前下車すぐ
電話番号
055-228-3322
関連画像
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