終了した展覧会・イベントです

ベアトリズ・アングレシス「蚊と人間と他動物について」

The Container
終了しました
視覚芸術学、哲学、医学、教育学—4つの異なる分野を相互に連結したベネズエラのアーティスト、ベアトリズ・アングレシスの新しい展覧会は、4人の人物のコラボレーションの成果です。実践哲学とそれが健康と教育に及ぼす情動に関心がある哲学者のスザンヌ・マカラー。芸術に独特な興味を持ち、彼女自身、優れたアーティストでもある教育専門家のレネー・ジャクソン。傍観者として時折「客観的な声」をかける私。そして全体のコラボレーションを、絶えることのない熱意と責任を以て押し進めてきたアングレシス自身の4人です。また、無言の協力者も数人いました—グループの話し合いには参加していないものの、互いに医師を務めるアングレシス夫妻は、アーティストの娘の子供時代を医学会の鮮やかな装飾で型作り、それに深く共鳴した彼女の後の芸術活動を形成したとも言えます。
「Vector」(2013)は、病気の感染手段としての媒介生物と宿主、すなわち「与える側と受け取る側」という考えと動物についての哲学議論から展開しました。話し合いと実験により、数多くの興味深い発見が生まれましたが、最終的に取り上げられたのは、蚊と人間の間で永遠に循環し続ける感染サイクルでした。それはすなわち、媒介生物が宿主になり、宿主もまた媒介生物になるという発見でした。
ザ・コンテナに展示されている彫刻作品は、数枚手で色付けされたものも含め、30枚以上のSEM画像(走査型電子顕微鏡、Scanning Electronic Microscope)から成るアングレシスの二次元コラージュから始まりました。これらの画像を使い、人間の皮膚の拡大図、そして食らいつく瞬間の蚊の頭と口を再現しました。完成された画面はまたバラバラにされ、1枚1枚の層を今度は工作用紙から切り取られました。最終的には彫刻作品を展示する予定だったので、美的感性に訴え掛けるものもあり、制作過程での多大な労働と細かい作業を強調させるためにも、意図的に層を混ぜ合わせることに決めました。

スケジュール

2013年1月14日(月)〜2013年3月31日(日)

開館情報

時間
11:0021:00
休館日
火曜日
土曜日・日曜日・祝日は10:00〜20:00

オープニングパーティー 2013年1月14日(月) 19:30 から 21:30 まで

入場料無料
会場The Container
http://the-container.com/
住所〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-8-30 ヒルズ代官山1F
アクセス東急東横線中目黒駅西口より徒歩5分
電話番号03-3770-7750
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