磯崎新 「12×5=60」

ワタリウム美術館

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本展は、磯崎新の「建築外的思考」に焦点をあてた展覧会です。ここで用いられる「建築外的思考」という語には2つの側面があります。先ず一般的な建築の外側の領域、つまり美術、音楽、映像、写真をはじめとする現代の文化表象全般の思考(=手法)という、具体的「建築外」という側面。次に硬直化した近代(建築)に対して、先の文化表象の手法を動員し、その解体と再編を試みる、「アーキテクチャ」という文明論的、思想的「建築外」という側面です。この二面性が、建築家という職名を逸脱したアーティスト・アーキテクト、磯崎新の戦術といっても過言ではないでしょう。本展では、多面的な逸脱を積極的に強調し、こうした性格を比喩的に「文人」と読み替えることで、あまたある磯崎新展がとらえきれなかった「建築外的思考」の可視化を試みます。
会場は、「建築外的思考」の象徴の<鳥小屋(トリー・ハウス)>と呼ばれている軽井沢の書斎を中心に構成します。この〈鳥小屋〉は、磯崎新が夏期に東京のアトリエを離れ、建築家という職名から逃れる建築外の仕事場であり、本展では、思想としての「アーキテクチャ」を世界中に発信する文人の「栖(すみか)」と見立てています。
また磯崎新は、現代の都市生活者を立体格子の鳥籠の住居に閉じ込められた存在であると指摘してきました。こうした固定観念化した人間の住居を解体する意図を込めて、鳥や獣の巣のような「本来性における住居」としての「栖(すみか)」を提唱したこともあります。鳥籠住居に対する、鳥の巣としての「栖」という「建築外」的モデルの発想には、この〈鳥小屋〉のニュアンスが通奏低音を響かせていると考えるともできるのではないでしょうか。
本展では、こうした非建築的なトピックにフォーカスし、〈鳥小屋(トリー・ハウス)〉を「建築外的思考」のハブと位置づけ、磯崎新の思考のネットワークを、「12の建築外的思考」「12のコラボレーション」「12の栖」「12の旅(東洋篇 オリエント)」「12の旅(西洋篇 オクシデント)」という、5つのテーマで12項目に分類して展示構成を計画しています。

[関連イベント]
11月3日(文化の日)音楽会 企画・構成:細川俊夫 出演:庄司紗矢香[ヴァイオリン]、宮田まゆみ[笙] 藤森照信+磯崎新対談、田中泯パフォーマンスなど、会期中多数のイベントを予定しております。詳細は、ワタリウム美術館までお問合せ下さい。

磯崎新の建築外的思考を知る とっておきのギャラリートーク
会場: ワタリウム美術館 展覧会会場
講師: 松井茂 (本展監修者) + 回ごとに関連した特別ゲスト
定員: なし ※展覧会チケットが必要です
参加費: 無料
日時: 10月3日(金)〜12月19日(金)の間で全10回
10月3日 (金) 「ノーブル コーラン・オアシスをめぐって」 + 原田大三郎 (多摩美術大学教授/映像作家)
10月11日 (土) 「著作をめぐって」 + 日埜直彦 (建築家)
10月17日 (金) 「住宅と栖をめぐって」 + 植田実 (編集者)
10月25日 (土) 「トリーハウスとスケッチをめぐって」 + 田中純 (東京大学教授/思想史・視覚文化論)
11月3日 (月・祝) 「ノーノと秋吉台をめぐって」 + 細川俊夫 (作曲家) *11/3 のみ 17:30~
11月8日 (土) 「パラディアムをめぐって」 + 渡辺真理 (法政大学教授/設計組織ADH)
11月14日 (金) 「1960年代をめぐって」 + 伊村靖子 (国立新美術館)
12月5日 (金) 「高松次郎をめぐって」 + 神山亮子 (府中市美術館)
12月13日 (土) 「年表 (戦後日本美術)をめぐって」 + 中ザワヒデキ (美術家)
12月19日 (金) 「大文字の建築をめぐって」 + 岡﨑乾二郎 (アーティスト)
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。

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詳細とダウンロード

スケジュール

2014年08月31日 ~ 2015年01月12日
12月1, 8, 15, 22, 29日は開館、12月31日-1月3日は休館

アーティスト

磯崎新

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